音楽を中心に雑多に書き散らしてるブログ。
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毎年恒例となった竜美さんの年間ベスト発表の時期がやって参りました。
10年の音盤総お持帰り枚数は368枚となりました。…何かがおかしい。
10年の音盤総お持帰り枚数は368枚となりました。…何かがおかしい。
【年間アルバムベスト】
20位 Les Discrets/SEPTEMBRE ET SES DERNIERES PENSEES
フランス産:ポスト・ロック/シューゲイザー
おフランスのポスト・ブラックさんの1枚目。
この手の音楽が一部で流行のおフランス産で私が選ぶのはコッチ。ん?何と比較してるって、Alcestね。こちらの方が随分と素直な音色を奏でている。それはもうどこがブラックよ?ってなくらいに、オルタナティブな空気感とポスト・ロックの浮遊感が強い。ブラックと呼ぶには随分と優しい音色が美味しかったぁ。
19位 Rolo Tomassi/COSMOLOGY
イギリス産:エクスペリメンタル・パンク/アヴァンギャルド・マスコア
超変態不思議パンクちゃんの2枚目。
ロックの聖地UKは昔も今も常に時代の先を進んでいるんだなぁ…って、コレを聴いてると思うよ。どうして、そんな発想が出てくるの?ってさ。ハードコアの凶暴性から、オルタナティブなポップネス、プログレッシヴな変態さと妖艶なムード、電子音が包むサイケデリックな催眠効果…何もかもが詰まっている。コレを違和感と捉えるか混沌と捉えるかで、聴き手の懐の広さが分かるさね(笑
18位 Dark The Suns/SLEEPWALKING IN A NIGHTMARE
フィンランド産:メランコリック・ゴシック・メタル
儚く麗しい旋律を奏でる哀しいゴシックさんの3枚目。
儚く可憐な美少女エンジェリック・ヴォイスが無いのは、私にとっては大きなマイナスポイントだが…だがしかし、駄菓子菓子な…卑怯やねん(?)あざと過ぎる。安心安定の不変さ。ゴリゴリなバッキングを土台にしたピアノの単音と北欧土壌薫るオーケストレーションの美しさに胸が締め付けらる!ぅう苦しいよぅ!!
17位 Barren Earth/CURSE OF THE RED RIVER
フィンランド産:プログレッシヴ・メランコリック・デス・メタル
北欧の地に突如湧いた化け物の1枚目。
所謂最近流行のオペス型ですね。Opethの芸術的暗黒構築美、Amorphisの北欧土壌芳しいメランコリーな旋律。ドスの効いた野獣グロウルと鬱美旋律のギャップが好きならば、聴かないという選択肢は無い!旦那ぁ~アンタあざといねぇ(笑)1枚目にしてよくもまぁこれだけの傑作を創りましたな。
16位 少女病/残響レギオン
日本産:シンフォニック・ロック
同人作品を含めるとシリーズ通産5枚目。
ネガキャン解放(?)少女病に物足りなさを感じていたロックのダイナミズムが増強された。比較的シンプルな構成、全体的に感じる過去最高の疾走感、分かりやすいストーリー。実験性は無いが、内容は非常に洗練された。最高傑作と言っても過言ではない。私がアルバムのボリュームで聴き通せたのが何よりの証拠(ぇ
15位 Silent Call/GREED
スウェーデン産:プログレッシヴ・メタル
元七不思議さんでフロントマンやってた人が率いる叙情派プログ・メタルの2枚目。
彼が抜けた七不思議は皮肉にも素晴らしい傑作を生み出してしまったが、そんなのは関係ない。彼にはこのバンドの路線の方がマッチしている。相変わらずプログレ特有の難解さは無く、メロハーのような劇的で耳触りの良いメロディーが素晴らしい。そう!メロディーの質は高い。彼の声が活きている!
14位 In Mourning/MONOLITH
スウェーデン産:プログレッシヴ・メロディック・デス・メタル
新世代メロデスさんの2枚目。
メタルコア系のメロデスやオペス型メロデスとかでも悪くはないけど、新しいモノ好きならこっちを聴かなくちゃ。同郷の大先輩の影響を受けつつも、プログレスしているのはプログレではなくポスト・メタル/ポスト・ロック等の現代音楽。コイツ等は前を見ている。お若いながら演奏技術も構築力も文句無し!まだまだ化けるさ!
13位 Fibonacci Sequence/NUMEROLOGY
アメリカ産:プログレッシヴ・ロック
生ける伝説Cynicの系譜…Gordian Knot型のハイセンス&ハイレベルの演奏技巧が奏でる調べは知性的で、芸術的な楽曲構築美が素晴らしい!アコースティックな生楽器も導入し、楽曲に暖かみを持たせ、緊張感の後にリラクゼーション効果を与えるヤリ手。柔らかなアンサンブルには身も心も躍る。こういうバランスの巧さはエ~クセレンット!!だ!
12位 Rational Diet/ON PHENOMENA AND EXISTENCES
ベラルーシ産:チェンバー・ロック
辺境は変態の宝庫、暗黒系チェンバーの3枚目。
ダーク・チェンバー…まぁ私が好きなUnivers Zero型ですね。鋭いヒステリックな音色が描く攻撃的暗黒美学。独特のリズム感に変拍子、即興アンサンブルはダイナミズムに溢れ、妖しい不協和音と共に聴覚を刺激してくれる。ヒステリックな男性・女性は大嫌いだけど、ヒステリックなストリングスは大好き!(ぇ
11位 夜長オーケストラ/「狼とわたし」-”I,the wolf”-
日本産:オーケストラ・ロック/エレクトロニカ/アンビエント
総勢28名の大所帯エクスペリメンタル・バンドの2枚目。
長く険しい道のりの末揃えた生オーケストラが奏でる、クラシック・メタル・プログレ・ハウス・アンビエント・エレクトロニカ・ポップス…その引き出しの数は無限大。圧倒的で壮大な物語絵巻を前に、自分がいかに小さな人間であるかに気付かされるであろう。
10位 Dreyelands/ROOMS OF REVELATION
ハンガリー産:プログレッシヴ・メタル
東欧の叙情はプログ・メタルの新鋭さん。
コレは見事なジャケット詐欺だよね(笑)赤と黒で染められたアートワークからは想像もつかないだろう中身は清々しいメロディアスなプログ・メタル。若干薄暗系プログレの質感も感じさせるけど、メロディアス・ハードな商業性の方が幾分も勝っている。聴きやすいけど、インタープレイも忘れてません。こういうバランスの良さは大好き。まだまだ伸びしろはあるし、将来有望。次も期待!
9位 Five Star Prison Cell/MATRIARCH
オーストラリア産:マスメタル/カオティック・ハードコア
豪州の超変態さんが奏でる実験的変則奇怪轟音の3枚目。
何が何だか分からないのが快感ということが分かる不思議な音盤、とでもしておこうか。あらゆる音楽が混然一体となって、確かに存在する妙な違和感(笑)圧迫感も凄い。表面は暴れているようで、そのカオスは理性と数式によって構築されているみたい。変態の考えることはよく分かりません。
8位 Ciccada/A CHILD IN THE MIRROR
ギリシャ産:チェンバー・ロック/シンフォニック・ロック
チェンバー系シンフォニック・ロック注目の新鋭による1枚目。
カンタベリー系のような異国の土壌薫る素朴で物腰の柔らかなメロディーとチェンバーの上品な質感に癒される。フルートやリコーダー、メロトロン好きは幸せね。ゆったりとしたムードの中に切り込む卓越したアンサンブルと、重さは全く無いのに忍び寄る不穏な空気感の演出から聴き取れる構成・構築力は間違いなく高い。田舎臭いプログレが聴きたければ、私はこれをお薦めするわ。
7位 電気式華憐音楽集団/BLACK BOX
日本産:メロディック・スピード・メタル/電波ポップ
変なの(ォィ)妖精帝國の裏の顔が産んだ10年間の奇跡。計33曲。
一番の武器であるメロスピから、トランスに電波ポップとその引き出しは多岐に渡る。私みたいな捻くれ者はなぁ、こういうものっ凄く真直ぐで何も考えなくて良いメロスピが、カレー(辛口)を食べた後に飲むお冷みたいに美味しく聴こえるんだ。その時は暑っ苦しい外人男ヴォーカルはいらん!欲しいのは萌えヴォーカル!私だってたまにはおいしくなぁ~れ♪萌え萌えキューン♪ってしたいんだぁあああ!!
6位 妖精帝國/GOTHIC LOLITA AGITATOR
日本産:ゴシック・ロリータ・テクノ・メタル
変なの…じゃなくて、アニメのタイアップで活躍中の多分メタルバンドさんの3枚目。
1枚目…う、う~ん、2枚目…う~ん。その原因は中弛み感。前作も中々アグレッシヴだったけど、本作はよりアグレッションが増強されている。中弛み感が無いのは、ある意味勢いで誤魔化されてなくもないけど、個々の楽曲の質が上がっているのは素直に賞賛したい!新たなアンセムは次回のライヴで大きな効果が得られよう。そして、大作志向への挑戦。アンタら!まだまだやれるよ!!
5位 Pressure Points/REMORSES TO REMEMBER
フィンランド産:プログレッシヴ・デス・メタル
所謂流行のオペス型プログ・デスってやつですよー。
Opethが確立した突進するデス・パートと鬱なメロディーを聴かせるクリーン・パートが織り成す動静構築美学。更にKatatoniaが確立した、アトモスフェリックな質感とオルタナティブな感覚をも感じさせる…まぁ両者の美味しいトコ取りしちゃったって感じね。1枚目にしてこのブレンドセンスは恐れ入ったわ!
4位 Lunatic Soul/LUNATIC SOUL Ⅱ
ポーランド産:アンビエント/プログレッシヴ・ロック
09年うちでナンバーワンに輝いたRiversideのマザー・ブレインによるソロ・プロジェクト2枚目。近東や和、民族音楽のエッセンスを汲み取った癒しのアンビエントと、薄暗系プログレのダークな側面が魅せる、深い精神世界音楽。この深みに嵌ると危うい中毒症状にも似た感覚は、本家Riversideにも通ずる。より一層凄みを増したマザー・ブレインの感性にただ感心させられるばかりさね。
3位 Anathema/WE'RE HERE BECAUSE WE'RE HERE
イギリス産:オルタナティブ・ロック
元祖ゴシック御三家の一角さんが完全に独自路線へ進化した8枚目。
もうお分かりですよね。こんなにも眩く光り輝くアートワークを目にすれば、彼らが既にゴシックではないってことが。孤高の地に舞い降りた彼らが奏でる音はアトモスフェリックなヒーリング効果を与えてくれる、癒しのポスト・ロック。過去から現在にかけて今のAnathemaの全てが詰まっているよ。
2位 Transatlantic/WHIRLD TOUR 2010
アメリカ産:シンフォニック・ロック
プログレ・スーパー・バンドの旋風ツアーを収録したライヴ盤。
09年に発表した1曲約78分の一大大作組曲「旋風」をライヴで完全再現した傑作盤。これが凄いのなんの。終わっても30分超の大曲が続く(笑)気が付けば3時間が過ぎている充実した内容。各人の超絶技巧も見所だが、「楽しい」を身体一杯に表現するライヴパフォーマンスに注目。長いだなんて野暮ったいこと言うんじゃないよ!プログレは楽しい音楽。それが理解できたら一人前!(ぇ
1位 Seventh Wonder/THE GREAT ESCAPE
スウェーデン産:プログレッシヴ・メタル
年末なんとか2010年中に滑り込んだ北欧の七不思議さんの4枚目。
2010年も竜美さんのNo.1というのは予定調和だったでしょう?
前作の超躍進から更に躍進を遂げ、夢劇場フォロワーなんつー邪魔な肩書きを振り払い、確固たる独自性を築き上げた。これが新世代北欧プログ・メタルのトップクラスが奏でる音だ!2冠おめでとう!!貴方達がナンバーワンだ!!
【旧譜ベスト5選】
5位 Illusion Suite/FINAL HOUR
ノルウェー産:プログレッシヴ・メタル
またまた北欧から期待の星が登場。
質の高いメロディーとドラマティックさなら先輩にも引けを取らない。
最近の北欧プログメタルは優秀な若手に恵まれとる。良きかな良きかな♪
4位 Karnivool/SOUND AWAKE
オーストラリア産:プログレッシヴ・オルタナティブ・ロック
Tool型プログ・メタル…所謂ポスト・メタルへより接近を魅せた2枚目。
静かに燻り続けるエモーショナル溢れる哀愁メロディーに涙を流さずにはいられない。実験的要素を巧く織り込む楽曲構築力が素晴らしい!
3位 Diablo Swing Orchestra/SING ALONG SONGS FOR THE DAMNED & DELIRIOUS
スウェーデン産:アヴァンギャルド・メタル
スウィング・ジャズの如くハイテンションに暴れる変態メタル。
まさに音楽のジェットコースター。喉太な男臭い男性ヴォーカルとオペタちっくな女性ヴォーカルの強烈なインパクト。そして、何故かバイキンマン登場(笑
2位 Serdce/THE ALCHEMY OF HARMONY
ベラルーシ産:アヴァンギャルド・デス・メタル
辺境は変態の宝庫とはよく言ったもので。これだから辺境漁りは止められない!
キチガイ染みた発狂グロウルに気持ち悪い轟音変則リフと複雑奇怪なリズム隊、摩訶不思議な浮遊感が何故か一つに纏っている。奇妙な割りに実は聴きやすいのも凄い点だ。
1位 Katatonia/NIGHT IS THE NEW DAY
スウェーデン産:プログレッシヴ・ゴシック・メタル/オルタナティブ・メタル
近年は同郷Opethよりも芸術的な凄みをより一層増してきた。
動静の緩急が織り成すコントラストは勿論、プログレッシヴな展開美にポスト・ロックやエレクトロニカといった現代音楽まで吸収し独自色に染め上げた唯一無二、今のゴシック音楽。
【リマスター盤3選】
3位 Univers Zero/HERESIE
ベルギー産:チェンバー・ロック
ダーク・チェンバーの歴史はここから…。大作尽くしで私は幸せです!!
2位 Mike Oldfielde/OMMADAWN
イギリス産:アコースティック/フォーク・トラッド/プログレッシヴ・ロック
なんて繊細で優しくて美しいメロディーを奏でるのだろう。神盤!人生賭けて聴くべし!
1位 Solaris/MARSBELI KRONIKAK
ハンガリー産:シンフォニック・ロック
東欧シンフォの名盤。竜美さん的5大プログレの一角がナンバーワンを譲る訳がねぇ?(笑
【アートワークベスト3選】
3位 Myrmyr/THE AMBER SEA
私はこういうシンプルなのが好き!可愛い!
2位 Alcest/ECAILLES DE LUNE
夢見心地なあの独特の幻想世界が見事に表現されている。
1位 Anathema/WE'RE HERE BECAUSE WE'RE HERE
元ゴシックが嘘みたいな清々しく眩い、爽快な開放感。き~もちぃいいいいい!(?
【総括】
まずは皆さん、新年明けましておめでとうございます。新年のご挨拶がこんなところで申し訳ない。新年如何お過ごしでしょうか?冬コミの戦利品を聴き漁ってる頃かな?ちなみに私はAYUTRICAの新譜“ベルンシュタインの王冠”を聴きながら新年を迎えました。きっとシンフォニックな1年になってくれることでしょう♪
さて、今回で年間ベストも3回目を迎えました。無駄に3年も過ぎて行ってしまった感がありますが、お蔭様で音盤の購入枚数も09年の倍以上となりました。意味が分かりません。そんな意味も分からずにお持帰りされた音盤たちの中で、竜美さんの2010年一番の愛妻に選ばれたのは、七不思議ことSeventh Wonderでしたー。予定調和上等!08年ベストに続いて、今回で2冠達成となりました。賞金はありません(ぁ)とにかく、おめでとう七不思議くん!君がナンバーワンでオンリーワンだ!続いて2番目は09年同様Transatlanticとなりました。永遠の2番手とかそんな訳じゃありません(笑)これはライヴ音盤も良いけど、是非映像でも観てね!つまりは5枚組みDXエディションを買えと!聴けと!観ろと!そういう訳です。こちら夢劇場を脱退したマイキーの今後の動向が気になるところです。 そして、3番手に輝いたのはAnathema。トップ3唯一の上半期組みですが、これは本当に一年間長く付き合えた音盤でした。癒し癒し言ってますが、ゴシックのただの陰鬱さで追い詰めることから、癒しの音色で優し過ぎて辛い!→鬱!へと追い込んでいく方法へと辿り着いた形だと思います。あれ?違いますかね。国産物では妖精帝國とデンカレこと電気式華憐音楽集団をトップ10に選出。コレはただの趣味です(笑)妖精帝國に関しては、明らかに前作よりも良かったのと、ライヴ盤の内容が良かった事が、私の妖精帝國株上昇に繋がっております。少女病なんかは、1stライヴが意外と良かったって事がかなり大きかったですね。全体としてはプログレッシヴの文字が多めですが、まだメタル系の方が多い感じですね。新規開拓としては、オルタナティブ・ロック、ポスト・ロック/ポスト・メタル、シューゲイザー辺りですかね。プログレに関してはリマスター盤が非常に充実していた年だったと思います。2010年発表作品よりも、70年代を聴き漁ることの方が多かったですね。メタルに関してはブラックやドゥーム等の鬱勢が割りと年間通して充実していました。が、私の趣味ではないので、ランキングには反映されていません。プログレッシヴなメタル勢も年間通して中々充実していたように思いました。ただ、どこも大きな差はないかな?って言うのが私の率直な感想。その中でやはり抜きん出ていたのはSeventh Wonderだったという結論に落ち着いてしまうわけです。新譜はまた飽きることなく長く付き合えそうです。
2011年は古い音盤を発掘しながらも、新しい風を運んでくれる音盤のチェックも怠らないこと……っていつも通りか。購入枚数減らしたいけど、減らない理由がコレですね。あとはハウスやテクノ、トランス等のロックとは別方向のエレクトロ系にもそろそろ足を伸ばしたいところであります。
それでは年間ベストはここで一時中断。どちらかと言えばうちのメインディッシュである年間ベスト同人音楽編を引き続きお送りしたいと思います。しばしお待ちくださいな。
20位 Les Discrets/SEPTEMBRE ET SES DERNIERES PENSEES
フランス産:ポスト・ロック/シューゲイザー
おフランスのポスト・ブラックさんの1枚目。
この手の音楽が一部で流行のおフランス産で私が選ぶのはコッチ。ん?何と比較してるって、Alcestね。こちらの方が随分と素直な音色を奏でている。それはもうどこがブラックよ?ってなくらいに、オルタナティブな空気感とポスト・ロックの浮遊感が強い。ブラックと呼ぶには随分と優しい音色が美味しかったぁ。
19位 Rolo Tomassi/COSMOLOGY
イギリス産:エクスペリメンタル・パンク/アヴァンギャルド・マスコア
超変態不思議パンクちゃんの2枚目。
ロックの聖地UKは昔も今も常に時代の先を進んでいるんだなぁ…って、コレを聴いてると思うよ。どうして、そんな発想が出てくるの?ってさ。ハードコアの凶暴性から、オルタナティブなポップネス、プログレッシヴな変態さと妖艶なムード、電子音が包むサイケデリックな催眠効果…何もかもが詰まっている。コレを違和感と捉えるか混沌と捉えるかで、聴き手の懐の広さが分かるさね(笑
18位 Dark The Suns/SLEEPWALKING IN A NIGHTMARE
フィンランド産:メランコリック・ゴシック・メタル
儚く麗しい旋律を奏でる哀しいゴシックさんの3枚目。
儚く可憐な美少女エンジェリック・ヴォイスが無いのは、私にとっては大きなマイナスポイントだが…だがしかし、駄菓子菓子な…卑怯やねん(?)あざと過ぎる。安心安定の不変さ。ゴリゴリなバッキングを土台にしたピアノの単音と北欧土壌薫るオーケストレーションの美しさに胸が締め付けらる!ぅう苦しいよぅ!!
17位 Barren Earth/CURSE OF THE RED RIVER
フィンランド産:プログレッシヴ・メランコリック・デス・メタル
北欧の地に突如湧いた化け物の1枚目。
所謂最近流行のオペス型ですね。Opethの芸術的暗黒構築美、Amorphisの北欧土壌芳しいメランコリーな旋律。ドスの効いた野獣グロウルと鬱美旋律のギャップが好きならば、聴かないという選択肢は無い!旦那ぁ~アンタあざといねぇ(笑)1枚目にしてよくもまぁこれだけの傑作を創りましたな。
16位 少女病/残響レギオン
日本産:シンフォニック・ロック
同人作品を含めるとシリーズ通産5枚目。
ネガキャン解放(?)少女病に物足りなさを感じていたロックのダイナミズムが増強された。比較的シンプルな構成、全体的に感じる過去最高の疾走感、分かりやすいストーリー。実験性は無いが、内容は非常に洗練された。最高傑作と言っても過言ではない。私がアルバムのボリュームで聴き通せたのが何よりの証拠(ぇ
15位 Silent Call/GREED
スウェーデン産:プログレッシヴ・メタル
元七不思議さんでフロントマンやってた人が率いる叙情派プログ・メタルの2枚目。
彼が抜けた七不思議は皮肉にも素晴らしい傑作を生み出してしまったが、そんなのは関係ない。彼にはこのバンドの路線の方がマッチしている。相変わらずプログレ特有の難解さは無く、メロハーのような劇的で耳触りの良いメロディーが素晴らしい。そう!メロディーの質は高い。彼の声が活きている!
14位 In Mourning/MONOLITH
スウェーデン産:プログレッシヴ・メロディック・デス・メタル
新世代メロデスさんの2枚目。
メタルコア系のメロデスやオペス型メロデスとかでも悪くはないけど、新しいモノ好きならこっちを聴かなくちゃ。同郷の大先輩の影響を受けつつも、プログレスしているのはプログレではなくポスト・メタル/ポスト・ロック等の現代音楽。コイツ等は前を見ている。お若いながら演奏技術も構築力も文句無し!まだまだ化けるさ!
13位 Fibonacci Sequence/NUMEROLOGY
アメリカ産:プログレッシヴ・ロック
生ける伝説Cynicの系譜…Gordian Knot型のハイセンス&ハイレベルの演奏技巧が奏でる調べは知性的で、芸術的な楽曲構築美が素晴らしい!アコースティックな生楽器も導入し、楽曲に暖かみを持たせ、緊張感の後にリラクゼーション効果を与えるヤリ手。柔らかなアンサンブルには身も心も躍る。こういうバランスの巧さはエ~クセレンット!!だ!
12位 Rational Diet/ON PHENOMENA AND EXISTENCES
ベラルーシ産:チェンバー・ロック
辺境は変態の宝庫、暗黒系チェンバーの3枚目。
ダーク・チェンバー…まぁ私が好きなUnivers Zero型ですね。鋭いヒステリックな音色が描く攻撃的暗黒美学。独特のリズム感に変拍子、即興アンサンブルはダイナミズムに溢れ、妖しい不協和音と共に聴覚を刺激してくれる。ヒステリックな男性・女性は大嫌いだけど、ヒステリックなストリングスは大好き!(ぇ
11位 夜長オーケストラ/「狼とわたし」-”I,the wolf”-
日本産:オーケストラ・ロック/エレクトロニカ/アンビエント
総勢28名の大所帯エクスペリメンタル・バンドの2枚目。
長く険しい道のりの末揃えた生オーケストラが奏でる、クラシック・メタル・プログレ・ハウス・アンビエント・エレクトロニカ・ポップス…その引き出しの数は無限大。圧倒的で壮大な物語絵巻を前に、自分がいかに小さな人間であるかに気付かされるであろう。
10位 Dreyelands/ROOMS OF REVELATION
ハンガリー産:プログレッシヴ・メタル
東欧の叙情はプログ・メタルの新鋭さん。
コレは見事なジャケット詐欺だよね(笑)赤と黒で染められたアートワークからは想像もつかないだろう中身は清々しいメロディアスなプログ・メタル。若干薄暗系プログレの質感も感じさせるけど、メロディアス・ハードな商業性の方が幾分も勝っている。聴きやすいけど、インタープレイも忘れてません。こういうバランスの良さは大好き。まだまだ伸びしろはあるし、将来有望。次も期待!
9位 Five Star Prison Cell/MATRIARCH
オーストラリア産:マスメタル/カオティック・ハードコア
豪州の超変態さんが奏でる実験的変則奇怪轟音の3枚目。
何が何だか分からないのが快感ということが分かる不思議な音盤、とでもしておこうか。あらゆる音楽が混然一体となって、確かに存在する妙な違和感(笑)圧迫感も凄い。表面は暴れているようで、そのカオスは理性と数式によって構築されているみたい。変態の考えることはよく分かりません。
8位 Ciccada/A CHILD IN THE MIRROR
ギリシャ産:チェンバー・ロック/シンフォニック・ロック
チェンバー系シンフォニック・ロック注目の新鋭による1枚目。
カンタベリー系のような異国の土壌薫る素朴で物腰の柔らかなメロディーとチェンバーの上品な質感に癒される。フルートやリコーダー、メロトロン好きは幸せね。ゆったりとしたムードの中に切り込む卓越したアンサンブルと、重さは全く無いのに忍び寄る不穏な空気感の演出から聴き取れる構成・構築力は間違いなく高い。田舎臭いプログレが聴きたければ、私はこれをお薦めするわ。
7位 電気式華憐音楽集団/BLACK BOX
日本産:メロディック・スピード・メタル/電波ポップ
変なの(ォィ)妖精帝國の裏の顔が産んだ10年間の奇跡。計33曲。
一番の武器であるメロスピから、トランスに電波ポップとその引き出しは多岐に渡る。私みたいな捻くれ者はなぁ、こういうものっ凄く真直ぐで何も考えなくて良いメロスピが、カレー(辛口)を食べた後に飲むお冷みたいに美味しく聴こえるんだ。その時は暑っ苦しい外人男ヴォーカルはいらん!欲しいのは萌えヴォーカル!私だってたまにはおいしくなぁ~れ♪萌え萌えキューン♪ってしたいんだぁあああ!!
6位 妖精帝國/GOTHIC LOLITA AGITATOR
日本産:ゴシック・ロリータ・テクノ・メタル
変なの…じゃなくて、アニメのタイアップで活躍中の多分メタルバンドさんの3枚目。
1枚目…う、う~ん、2枚目…う~ん。その原因は中弛み感。前作も中々アグレッシヴだったけど、本作はよりアグレッションが増強されている。中弛み感が無いのは、ある意味勢いで誤魔化されてなくもないけど、個々の楽曲の質が上がっているのは素直に賞賛したい!新たなアンセムは次回のライヴで大きな効果が得られよう。そして、大作志向への挑戦。アンタら!まだまだやれるよ!!
5位 Pressure Points/REMORSES TO REMEMBER
フィンランド産:プログレッシヴ・デス・メタル
所謂流行のオペス型プログ・デスってやつですよー。
Opethが確立した突進するデス・パートと鬱なメロディーを聴かせるクリーン・パートが織り成す動静構築美学。更にKatatoniaが確立した、アトモスフェリックな質感とオルタナティブな感覚をも感じさせる…まぁ両者の美味しいトコ取りしちゃったって感じね。1枚目にしてこのブレンドセンスは恐れ入ったわ!
4位 Lunatic Soul/LUNATIC SOUL Ⅱ
ポーランド産:アンビエント/プログレッシヴ・ロック
09年うちでナンバーワンに輝いたRiversideのマザー・ブレインによるソロ・プロジェクト2枚目。近東や和、民族音楽のエッセンスを汲み取った癒しのアンビエントと、薄暗系プログレのダークな側面が魅せる、深い精神世界音楽。この深みに嵌ると危うい中毒症状にも似た感覚は、本家Riversideにも通ずる。より一層凄みを増したマザー・ブレインの感性にただ感心させられるばかりさね。
3位 Anathema/WE'RE HERE BECAUSE WE'RE HERE
イギリス産:オルタナティブ・ロック
元祖ゴシック御三家の一角さんが完全に独自路線へ進化した8枚目。
もうお分かりですよね。こんなにも眩く光り輝くアートワークを目にすれば、彼らが既にゴシックではないってことが。孤高の地に舞い降りた彼らが奏でる音はアトモスフェリックなヒーリング効果を与えてくれる、癒しのポスト・ロック。過去から現在にかけて今のAnathemaの全てが詰まっているよ。
2位 Transatlantic/WHIRLD TOUR 2010
アメリカ産:シンフォニック・ロック
プログレ・スーパー・バンドの旋風ツアーを収録したライヴ盤。
09年に発表した1曲約78分の一大大作組曲「旋風」をライヴで完全再現した傑作盤。これが凄いのなんの。終わっても30分超の大曲が続く(笑)気が付けば3時間が過ぎている充実した内容。各人の超絶技巧も見所だが、「楽しい」を身体一杯に表現するライヴパフォーマンスに注目。長いだなんて野暮ったいこと言うんじゃないよ!プログレは楽しい音楽。それが理解できたら一人前!(ぇ
1位 Seventh Wonder/THE GREAT ESCAPE
スウェーデン産:プログレッシヴ・メタル
年末なんとか2010年中に滑り込んだ北欧の七不思議さんの4枚目。
2010年も竜美さんのNo.1というのは予定調和だったでしょう?
前作の超躍進から更に躍進を遂げ、夢劇場フォロワーなんつー邪魔な肩書きを振り払い、確固たる独自性を築き上げた。これが新世代北欧プログ・メタルのトップクラスが奏でる音だ!2冠おめでとう!!貴方達がナンバーワンだ!!
【旧譜ベスト5選】
5位 Illusion Suite/FINAL HOUR
ノルウェー産:プログレッシヴ・メタル
またまた北欧から期待の星が登場。
質の高いメロディーとドラマティックさなら先輩にも引けを取らない。
最近の北欧プログメタルは優秀な若手に恵まれとる。良きかな良きかな♪
4位 Karnivool/SOUND AWAKE
オーストラリア産:プログレッシヴ・オルタナティブ・ロック
Tool型プログ・メタル…所謂ポスト・メタルへより接近を魅せた2枚目。
静かに燻り続けるエモーショナル溢れる哀愁メロディーに涙を流さずにはいられない。実験的要素を巧く織り込む楽曲構築力が素晴らしい!
3位 Diablo Swing Orchestra/SING ALONG SONGS FOR THE DAMNED & DELIRIOUS
スウェーデン産:アヴァンギャルド・メタル
スウィング・ジャズの如くハイテンションに暴れる変態メタル。
まさに音楽のジェットコースター。喉太な男臭い男性ヴォーカルとオペタちっくな女性ヴォーカルの強烈なインパクト。そして、何故かバイキンマン登場(笑
2位 Serdce/THE ALCHEMY OF HARMONY
ベラルーシ産:アヴァンギャルド・デス・メタル
辺境は変態の宝庫とはよく言ったもので。これだから辺境漁りは止められない!
キチガイ染みた発狂グロウルに気持ち悪い轟音変則リフと複雑奇怪なリズム隊、摩訶不思議な浮遊感が何故か一つに纏っている。奇妙な割りに実は聴きやすいのも凄い点だ。
1位 Katatonia/NIGHT IS THE NEW DAY
スウェーデン産:プログレッシヴ・ゴシック・メタル/オルタナティブ・メタル
近年は同郷Opethよりも芸術的な凄みをより一層増してきた。
動静の緩急が織り成すコントラストは勿論、プログレッシヴな展開美にポスト・ロックやエレクトロニカといった現代音楽まで吸収し独自色に染め上げた唯一無二、今のゴシック音楽。
【リマスター盤3選】
3位 Univers Zero/HERESIE
ベルギー産:チェンバー・ロック
ダーク・チェンバーの歴史はここから…。大作尽くしで私は幸せです!!
2位 Mike Oldfielde/OMMADAWN
イギリス産:アコースティック/フォーク・トラッド/プログレッシヴ・ロック
なんて繊細で優しくて美しいメロディーを奏でるのだろう。神盤!人生賭けて聴くべし!
1位 Solaris/MARSBELI KRONIKAK
ハンガリー産:シンフォニック・ロック
東欧シンフォの名盤。竜美さん的5大プログレの一角がナンバーワンを譲る訳がねぇ?(笑
【アートワークベスト3選】
3位 Myrmyr/THE AMBER SEA
私はこういうシンプルなのが好き!可愛い!
2位 Alcest/ECAILLES DE LUNE
夢見心地なあの独特の幻想世界が見事に表現されている。
1位 Anathema/WE'RE HERE BECAUSE WE'RE HERE
元ゴシックが嘘みたいな清々しく眩い、爽快な開放感。き~もちぃいいいいい!(?
【総括】
まずは皆さん、新年明けましておめでとうございます。新年のご挨拶がこんなところで申し訳ない。新年如何お過ごしでしょうか?冬コミの戦利品を聴き漁ってる頃かな?ちなみに私はAYUTRICAの新譜“ベルンシュタインの王冠”を聴きながら新年を迎えました。きっとシンフォニックな1年になってくれることでしょう♪
さて、今回で年間ベストも3回目を迎えました。無駄に3年も過ぎて行ってしまった感がありますが、お蔭様で音盤の購入枚数も09年の倍以上となりました。意味が分かりません。そんな意味も分からずにお持帰りされた音盤たちの中で、竜美さんの2010年一番の愛妻に選ばれたのは、七不思議ことSeventh Wonderでしたー。予定調和上等!08年ベストに続いて、今回で2冠達成となりました。賞金はありません(ぁ)とにかく、おめでとう七不思議くん!君がナンバーワンでオンリーワンだ!続いて2番目は09年同様Transatlanticとなりました。永遠の2番手とかそんな訳じゃありません(笑)これはライヴ音盤も良いけど、是非映像でも観てね!つまりは5枚組みDXエディションを買えと!聴けと!観ろと!そういう訳です。こちら夢劇場を脱退したマイキーの今後の動向が気になるところです。 そして、3番手に輝いたのはAnathema。トップ3唯一の上半期組みですが、これは本当に一年間長く付き合えた音盤でした。癒し癒し言ってますが、ゴシックのただの陰鬱さで追い詰めることから、癒しの音色で優し過ぎて辛い!→鬱!へと追い込んでいく方法へと辿り着いた形だと思います。あれ?違いますかね。国産物では妖精帝國とデンカレこと電気式華憐音楽集団をトップ10に選出。コレはただの趣味です(笑)妖精帝國に関しては、明らかに前作よりも良かったのと、ライヴ盤の内容が良かった事が、私の妖精帝國株上昇に繋がっております。少女病なんかは、1stライヴが意外と良かったって事がかなり大きかったですね。全体としてはプログレッシヴの文字が多めですが、まだメタル系の方が多い感じですね。新規開拓としては、オルタナティブ・ロック、ポスト・ロック/ポスト・メタル、シューゲイザー辺りですかね。プログレに関してはリマスター盤が非常に充実していた年だったと思います。2010年発表作品よりも、70年代を聴き漁ることの方が多かったですね。メタルに関してはブラックやドゥーム等の鬱勢が割りと年間通して充実していました。が、私の趣味ではないので、ランキングには反映されていません。プログレッシヴなメタル勢も年間通して中々充実していたように思いました。ただ、どこも大きな差はないかな?って言うのが私の率直な感想。その中でやはり抜きん出ていたのはSeventh Wonderだったという結論に落ち着いてしまうわけです。新譜はまた飽きることなく長く付き合えそうです。
2011年は古い音盤を発掘しながらも、新しい風を運んでくれる音盤のチェックも怠らないこと……っていつも通りか。購入枚数減らしたいけど、減らない理由がコレですね。あとはハウスやテクノ、トランス等のロックとは別方向のエレクトロ系にもそろそろ足を伸ばしたいところであります。
それでは年間ベストはここで一時中断。どちらかと言えばうちのメインディッシュである年間ベスト同人音楽編を引き続きお送りしたいと思います。しばしお待ちくださいな。
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管理人
竜美 悠(You Tatsumi)
サンキュー!
アラーイさーん♪
島に転職しました。
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