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音楽を中心に雑多に書き散らしてるブログ。

Title: AATHMA
Artist: Persefone
Release: 2017/2/24


-Track List-
01. An Infinitesimal Spark
02. One of Many...
03. Prison Skin
04. Spirals Within Thy Being
05. Cosmic Walkers
06. No Faced Mindless
07. Living Waves
08. Vacuum
09. Stillness Is Timeless
10. Aathma Part I. Universal Oneness
11. Aathma Part II. Spiritual Bliss
12. Aathma Part III. One with the Light
13. Aathma Part IV. ...Many of One



ここで言うのは幾度目になるだろうか、現在のわたくしの頭の中は基本的に花と球に支配されている。ハナヤマタ?いいえ、ハナタマ脳である。故に、巨匠トラヴィス・スミス氏による前作と今作のアートワークを見比べて"セットアップポジションで構えてたら、ちょっ!何か球デカくね!?"的な一大テーマを4年の歳月を掛けて伝えたかったんだなって思ったものです。また、お花的な見方をするとすれば、"忘れた頃にザクロ参戦"と"憧れのサクラさんと共演"ということになります。と言う訳で、"この世界の片隅に"あるアンドラ公国が誇るプログレッシヴ・メタル・バンドPersefoneの4年ぶり5作目となる『AATHMA』のお話をしていきましょう。


花騎士的解釈1: 忘れた頃にザクロ参戦

バンド名の由来でもある実質1stの2nd『CORE』は冥府の女王ペルセフォネの愛憎ラヴ&ロマンスを描いた名作で、彼女が堕ちるきっかけとなったのが口にした冥府の果実、そうザクロである。故にPersefoneとザクロは切り離すことの出来ない関係なんだ。そして、わたくしの誕生花もまたザクロなのである。ここにPersefoneとザクロとわたくし竜美という運命の様な強い結び付きを感じている。10年前では感じることは出来なかっただろう、花騎士で遊んでいる"イマ"だからこそ感じられる巡り合わせである。

花騎士ザクロの初出は昨年8月7日に放送された第四回公式騎士団協議会であるが、その後年内に実装されることはなく、後から発表された花騎士たちが続々とリリースされていく中で次第に霞み、最早忘れられた存在と化していた。
同様にPersefoneもまた4th『SPIRITUAL MIGRATION』発表から4年が経ち、ここ数年で音楽離れが進んだわたくしの記憶からすっかり忘れられた存在となっていた。この2者が2月第4週にリリースされたというのは単なる結び付きで片付けることは出来ない。こんな巡り合わせ、運命と言わずしてなんと言おうか。


花騎士的解釈2: 憧れのサクラさんと共演

花騎士アイビーという子をご存知だろうか?知らない?そうですか。そうですねぇ、神崎蘭子や黒須あろまの様な独特な言葉遣いをする子とイメージしてもらえば良い。彼女には最強と謳われる花騎士サクラという憧れが存在がいる。
アトモスフェリックなフェードインとスピリチュアルな揺らぎと共にボコーダーを通したスポークン・ワードで幕開ける#1「An Infinitesimal Spark」を耳にして、去年のObscuraに続いて君たちもCynic化かよ!いや、もっとCynicっぽい!などとツッコミを入れつつ、世界はフレンズ化ならぬシニック化が進んでるんだなぁと悟ってみたり。そして、アルバムのハイライトとなる#7「Living Waves」でシニック化したPersefone再び……いや、どう聴いてもCynicでしょ……え?フィーチャリング:ポール・マスヴィダル!?まさかのレジェンド、御本人降臨、今年一番の衝撃だった。だってプログ・メタル界の新人だった子がプログ・メタル・レジェンドCynicの中人物と共演を果たしたんだもん。前半を歌うポール・マスヴィダルおじさんと後半を担う萌ちゃんことミゲル"モエ"エスピノサくんの誇らしい歌いっぷり、サクラさんとアイビーちゃんの関係に視えて愛おしいのなんの。
今になって思うのだ。昨年末に実装された☆6アイビー(新春)はPersefoneがCynicのスピリチュアルな精神を纏ってプログ・メタルの一線級に昇格することを暗示していたんじゃないかってさ。


花騎士的解釈おまけ: お花で学ぶマネジメント

花騎士チェリーセージの開花クエスト「隊長の務め」は言うなれば"お花で学ぶマネジメント"だと思っている。現隊長アカシアは彼女のマネジメント力を見抜いて次期隊長に相応しいと感じたのではないだろうか。力とは何も豪傑であることだけが全てではないし、それだけでヒトを動かすことはできないのである。
今作のサプライズは何もポール・マスヴィダルおじさんの降臨だけではない。ツアーを共にし仲を深めたノルウェイジャン・プログ・メタルLeprousのエイステン・ランズベルグ兄さん、バンドが持つ実力の最大値を引き出すセッター的ポジの敏腕エンジニアのイェンス・ボグレン氏、彼らは今作のコンセプトに必要不可欠な人物="自分たちには出来ない事を出来る人たち"である。

伝えたい言葉・哲学があるから。
響かせたいフレーズ/ニュアンスがあるから。

彼らは『AATHMA』が持つコズミックでスピリチュアルな世界観を最大限に表現する為に最適な人材だ。そう、花騎士でマネジメントを学んだと同様に、今作でもまたマネジメントとは目的を達成する為のモノと言うマネジメントの役割を学ぶことができるのである。
また、冒頭で『この世界の片隅に』を引き合いに出したのは、かの作品と同様に今作もまたクラウドファンディングで集められた制作資金によって今日わたくしたちの耳に届いた作品だからだ。表現したいモノを創るにはそれ相応の資金が必要になるのです。プログ・メタル界隈では過去にカナダのProtest The Heroがいち早くこの手段を取り、音楽制作現場が抱える問題に答えのひとつを示してくれている。今の流れを作ってくれた先人に感謝である。


否定から許容へ:本当のわたしになるの!

物語音楽が好きだったり大作志向が好きだったりしたかつてのわたくしにとって2nd『CORE』は至高であり、新作を聴く度常にハードルとして存在している。老害とはこのことである。2009年~10年の間、一時的にメタルキッズになりきってDjentという新しいムーブメントを嬉々として楽しんでいた事もあるけども、わたくしは基本的に安にDjentのリズムセクションを取り込む事には否定的だ。リフこそメタルの命、リフで構築されるシークエンスの中で気分が"いい感じ ノってきた って思ったところで 切れる"からだ。ユース合宿から帰ってきた飛雄ちゃんの気持ちはあながち分からんでもないのだ(何の話)。近年のニュースクール・プログレッシヴ・メタルコアに散見されるこのクリシェに対して拒絶反応すら覚えていてどうしても好意的に受け取ることが出来ない。それは前作でも似たようなことを言った記憶がある。故に、実際2nd以降の新作に対するファースト・インプレッションっていつもあんま良くないんだよね。そして、どこかをきっかけに作品の全容を徐々に掴んでいく、って感じなのもいつものこと。今回はそれがポール・マスヴィダルおじさん降臨マジかよ!これって実質ポール・マスヴィダル=サクラさんじゃん!みたいな気分の高揚があったからにほかならない。サンキュー花騎士♪

ポール・マスヴィダルおじさんのスピリチュアルなスポークン・ワードと共に静かな立ち上がりを魅せる#1⇒#2。ふたつのアンビエント・セグメントを経てシームレスで続く#3「Prison Skin」で作品は否定から始まる。それこそ『君の名は。』宜しく"お前は誰だ?"⇒"私は私じゃない!"ゲシュタルト崩壊全開である。よりブルータルに磨きのかかったマーク・マルティンスくん怒りの咆哮と萌ちゃんのリリカルなクリーン・ヴォーカルのコントラストが美しい。その後も動のエクストリーム・トラックと静のアンビエント・トラックで織り成す緩急のコントラストを奏でる。その中でも#6「No Faced Mindless」なんかは一番シンプルにプログ・メタルやってるナンバーだと思う。エンディングへ向け次第にポリリズミックなグルーヴと共に厚みを増していくリフとオケとコーラスとヴォーカルは感動的で、"憧れのサクラさんと共演"である#7でリード・ヴォーカルを取るポール・マスヴィダルおじさんへと良い流れが出来ている。Persefone流プログ・メタル×Djentの融合で仕立てた#9「Stillness Is Timeless」は前作以上にソングライティングがしっかりしている。シュラプネル系のシュレッド・リフで畳み掛けていくスラッシュ・メタル・パートも組み込み、彼らの影響源を余すことなく盛り込んでいて、2nd『CORE』の一曲20分超をコンパクトに仕上げた印象を受ける。

否定からありの~ままの~"本当の私"が許容される世界へ飛び立つ主題曲となる#10~13「Aathma」は20分超の組曲で、ブルータリティーとアンビエンスが交わりながら静かに美しく着地していく。終盤を迎えてみればある意味一番コレが2nd『CORE』に近い作風なんじゃないかって思った。もっと言えばアップデートした内容とも言えるか、ポスト・プログレッシヴ国家Kscopeに所属するTesseracTの様なポスト・ジェント化したサウンドにも通ずる所を感じる。
個人的に特筆したいのは#10「Aathma Part I. Universal Oneness」の萌ちゃんによるヴォーカルの入り方ね。アンビエントなサウンドスケープとミニマル・シークエンスの揺らぎの底から語り掛ける様な深みのあるスウィーティーな歌声に感激した。Riversideのマリウス・デューダ氏が憑依したかのようで、なる程☆6アイビーに昇格しただけの事はあると思った。ゲスト女性ヴォーカルのメレッス・ソルトヴェット嬢の聖母の様な優しい歌声とシンフォニックなオケで美しくフィナーレを飾る#13「Aathma Part IV. ...Many of One」を以て、わたくしたちは"Welcome to ようこそ アンドラパーク!"と許容の世界へ導かれるのです。静と動、男性ヴォーカルと女性ヴォーカル、壮観なスケール、これらのサウンドをバンドが目指した音の通りにしっかり料理しきってみせたコートの支配者或いはコンダクターである実質セッター=イェンス・ボグレン氏って人物は本当にすげぇなって素直に思う。もしも『CORE』をリマスターしてもらうんだったら、彼に料理された音で聴いてみたいなって思った。

始めこそは否定的な姿勢で聴いていた『AATHMA』だったけど、気付けば受け入れることが出来ていたし、正直言ってここ数作の中では一番良いです。というか、わたくしが好きな感じの作品です。否定から許容へ、それは殻を破って新しい私になるのよっていう本作のテーマそのままに今作のイメージも変化していった。変化にはいつだって痛みを伴うモノだけど、その先に素晴らしい未来が待っているのよ、そんな事を彼らは伝えたかったのだと思う。実際、わたくしもこの4年間の変化の中で別れもあったが、お花とハイキュー!!と出会い素晴らしい"イマ"を過ごしている(結局そこに終始する。

次のツアーでも是非"Welcome to ようこそジャパンパーク!"宜しく日本にも寄ってくれたら嬉しいな。恥ずかしいことに我国の国会は森友学園問題で"今日もドッタンバッタン大騒ぎ"してるけどさ。





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竜美 悠(You Tatsumi)
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