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音楽を中心に雑多に書き散らしてるブログ。

Title:PLATINUM
Artist:葉月ゆら
Release:2013/8/12


-Track List-
01. fleur
02. Plastic Doll
03. 眠りうさぎと月の夢
04. Innocent Butterfly
05. Diabolikha
06. 影絵サーカス
07. violette

-Total 19:21-



 いつから触れなくなってしまったのだろうか。戦利品のジャケットの色彩を見て「変わりましたね」とは某偉人談である。私の事を古くから知る方の目から見ても明らかだったようだ。補足しておくと、好みが変わったわけではなく、惹かれる作品がなくなったというだけの話である。それに関して特別どうこう言うつもりもなく、どうでもよいモノは触れない書かない近寄らない、という情報統制の手段を採ってきただけに過ぎない。それから約三年ほど経つのか、結局好きなものは好きである事を自覚させられるのがこの『PLATINUM』だ。こういうのが聴きたかった!と感情が高ぶる楽曲に出会えた事が私はとても嬉しい。

oh...Drop is God!

 特設サイトに用意されたクロスフェードを聴いた瞬間からもう確信していた。これは神だと。本能が訴えていた。C84作品において最も押さえておくべき楽曲だと(と言いつつ当日買うの忘れて委託で回収する失態を犯したのはここだけの話に)。イントロで狂喜乱舞するチェンバロの煌めきはAIHISNAの『大罪少女の十字架刑』やヒメゴト。の『深海の涙』における北欧様式美の息吹の如しだ。ギラつかせながら疾走する、聴く者を殺しに掛かるイントロダクションは≪ゴシック沈黙の3年間≫の闇を切り裂く程の圧倒的な殺傷力も持っている。私はもう一度声を大にして言いたい。こういうのが聴きたかったんだよ!そりゃもう「oh...Drop is God!」とか言いたくもなる。

 Drop氏と言えば、名盤『HAMELN』からPOP ALI PROJECTな少女趣味を長いことイメージしていたが、昨年の「Red Wonderland」でPost Janne Da Arcなプログレッシヴ・メロディアス・ハードを披露していて良い意味で既成概念を覆された。今思えば「龍と桜巫女」でもネオジャパネスク・ハード・ロックを披露していた訳で、あの時点でロックにおいてもセンスの良さは実証済みだったか。それにしたって本作の「Diabolikha」のアレンジはただ驚くばかりで、Drop氏の楽曲でかつてここまでメタリックにリフが主張していたことがあっただろうか?いや、ない。しかも、バッキング・リフの聴きどころを押さえるセンスが優秀なのだからもう意味がわからない。そりゃもうDemetoriの徳南氏に匹敵するくらいリフの聴き心地が良いし、シンセ・リフのやり過ぎいいぞもっとやれ感はヒメゴト。のKei+m氏に匹敵する様な感覚さ。道理でこの楽曲の魅力から離れられない訳だ。

 まずこの楽曲の魅力と言えば邪悪なリフとパイプオルガンのヒットでタメ、からの16分リフとチェンバロのリフが絡み合いながら疾走するイントロダクションだ。私はこういう同人ゴシックが聴きたかったんです。メインメロディーへの展開も疾走感を損なわず、実に滑らかで素晴らしい。Aメロ、Bメロで緩急を豊かに使い分け、隙間を埋めるようにチェンバロをガンガン鳴らすのも私の琴線を掻き毟る。Cメロで更に速度を落とし、葉月ゆら嬢の魅惑的な低音も聴けてしまうという贅沢仕様。コーラスパートへ開放する為の緩急としても有効に働いている。コーラスパートはやはりDrop氏のうねり捲るリフワークが耳を引くし、隙間を埋める様にオーバーラップしていくギターのフィルインもセンスが良くて唸る。間奏でもDrop氏の暴走は止まらず、ポスト・ジャンヌの如くフューチャリスティックなシンセが乱舞して、ここでも私の琴線を掻き毟る。ツーコーラス目はAメロのブレイクが絶妙、Drop氏はどこまでGodなんだ。インストパートは北欧様式美の息吹を超える北欧様式美の吹雪の如く覇気を纏ったチェンバロの洪水にただ圧倒され、「oh...Drop is God...od...d...」と私の意識は失神寸前だ。もうなんかアレですわ、Drop氏マジ凄いわ。アウトロの天上で踊るストリングスは実にDrop氏らしくて、しかし最後まで攻めの姿勢を貫いていてテンションと言うかオーラが凄い。これはゴシック・メルヒェンからポスト・ジャンヌを通過して辿り着いた今のDrop氏の集大成か、ただひとつ言えることはDrop氏の最高傑作であるということ。

 「Diabolikha」におけるDrop氏は神と言うかもう化け物なんだが、そうたらしめるのは葉月ゆら嬢という最高のパートナーが存在するおかげでもある。もはや彼女にしか表現できない耽美で甘い癖のある歌メロはDrop氏のサウンドと相性が良い。それは名盤『HAMELN』で証明済なので、今更述べることでもないが、互が互いに高め合っているという印象は本作で更に強くなった。

 で、本作は怪物Drop氏を中心に上月幻夜氏、甲斐ユウ嬢、白戸佑輔氏と強力な布陣で組まれている。Drop氏の「Diabolikha」以外で特に好みを挙げるとすれば、「薔薇と弾丸」から始まる彼女のもうひとつの顔であるジャズ路線の「Innocent Butterfly」が好きだ。ジャムセッション的アレンジやリズム隊の動きがとても聴き応えがある。そこに甘い歌声がまとわりつくのが魅力的だ。作品を総合的に見れば、どの楽曲も私の好きな葉月ゆら嬢が息づいていて、またひとつお気に入りの葉月ゆら盤が増えた。ただ最終的には「Diabolikha」だけはずば抜けていたの一言に尽きる。しかし、それさえあれば鬱屈とした世界は貫けるものなのである。おいでませ、音のアルカディアへ♪

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