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音楽を中心に雑多に書き散らしてるブログ。
こんにちは、竜美です。
春の音楽祭の戦利品もりもり楽しんでいますでしょうか?
私はというと全て聴き終えましたので聴き込みに入ります。
それ以外は新居さんの赤惑星と青惑星が最高です。最近邦楽ばっかやな。。。

さて、予告から大分遅れてしまった音盤?感想です。
久しぶり過ぎて、ヤバイヨー☆\(^p^)/☆感たっぷりでお送り致します。
これにて復活と行きたいところですが、どうなることやら。。。

※追記
本文にはネタバレが多分に含まれますのでご注意下さい。
配慮が欠けていました事、申し訳ございませんでした。


Title:霧の中のロビン
Artist:碧空プラネタリウム
Release:2009


-Track List-
01. ふたりのロビン
02. 閉じられた世界
03. 再会
04. 霧は晴れて
05. ちいさな世界

-「霧の中のロビン」公式サイト-




 最近Vocaloid作品の他に創作音声劇作品、所謂ボイスドラマ(略称ボイドラ)を聴く機会があったりして、数作品聴いた中で特に気に入った作品がこちら、霧の中のロビン。ウェブサイトや音系同人即売会M3を中心に活動されている碧空プラネタリウムが09年に発表した作品です。結構前のだね。ボイドラに関して右も左も分からない状態で、確かサークルさんに直接お薦めを尋ねて選んで頂きました。そんな経緯があってこの作品を所持している。何故もっと早くに聴いていなかったんだろう…と後悔するくらいに、そう!正に私的にアタリ!な音盤?だった訳です。なんとなし何気なく音盤をセットして、鑑賞し終わった頃にはハートフルになって、今この気持ちを誰かに伝えたいっ!伝えなきゃオレは死ぬっ!とか本能が暴走してもれなく約一名がその犠牲になったという…まぁ、そんな諸々の逸話(?)があったとかなかったとか。そういう訳で残念なことに私の中で名盤と化してしまいました。

 さて、本題へと移りましょう。本作は起承転結4話で綴られたお話と物語を締めくくるエンディングトラックが1曲、計35分のボリュームで構成されている。この35分を長いと感じるか、短いと感じるか…この界隈的にどうなのかは分りかねますが、私は丁度良いと感じた。長過ぎず、かと言って短くもなく。そして、この作品で一番最初に目にする「ある朝、私が目を覚ますと弟がふたりになっていた。」のフレーズは、一見陳腐な日常系非日常ファンタジーを連想させるが、クライマックスは至ってハートフル。聴いた後に何か温かいモノで満たさせる感覚が得られるって作品。何だかんだで壮大壮観大仰なファンタジーモノよりは何気ない地味なお話の方が親密に感じられて好きなんだな、と改めて思った次第です。先に結論を言ってしまうと、この作品を通じて碧空プラネタリウムが聴き手の心に投影したいモノは、

「アナタにとって大切なこと(もの)、何か忘れてませんか?」

これ一つに限ると思いました。本作品に登場するキャラクターたちが描く物語はほんの一例でしかなく、本質はきっとこれ。過去を振り返ることが決して良い事だとは思わないが、時には立ち止まって一度記憶を整理して大切なモノを思い出すことも必要なのかもしれません。霧の中のロビンはそんなきっかけを聴き手に与えるギミックが隠された音声劇作品なのです!(言い切っちゃった…)と同時に、私は本作の主人公である織山カヨ演じる、賢いがちょっぴり高慢で自己中心的な少女コルリの優しい人間性を見出す。


01. ふたりのロビン

 けたたましい目覚まし時計の音で物語の扉は開かれる。続いてコルリのナレーション「ある朝、私が目を覚ますと弟がふたりになっていた。」で始まる。目覚めたら摩訶不思議な事が起きていた、というよくあるパターンだが、目覚めた先の世界は現実ではなくて…、とこの辺は後述しましょう。元気いっぱいでいたずら好きな弟ロビンのハモる「おはよう!お姉ちゃん」に対するコルリの「え?えーーーー!?」みたいな驚嘆とか、後にも出てくる気の抜けた「はぁ?」とか、コルリが見事にファンタジー世界に振り回されている様子が目に浮かび、微笑ましく特に好きだ。話の内容は外に出られず家に閉じ込められている、外は深い霧に包まれている、ロビンが2人、と現状把握がメインとなっている。コルリは2人のロビンの順応性にツッコミを入れているが、彼女自身も結構順応しているようにも思える。ツンケンした口調や大声で怒ったり、しかし冷静に現状把握に努めようとする辺にコルリの性格が見えてくる。終盤の郵便屋さんが登場する辺で、コルリの喧しさも微笑ましく感じられる。あ、コルリばかりでごめん。でも、コルリ可愛いよ!!


02. 閉じられた世界

 閉鎖空間に郵便屋さんもパーティに加わっての場面転換。引き続き閉鎖空間の現状把握が話のメインとなる。柔らかく穏やかな雰囲気のアコースティカルなBGMは、郵便屋さんの優しい雰囲気をよく表していると思う。外部との連絡手段として電話の使用を試みるも…、いたずら好きの2人のロビンの悪戯が炸裂。騙されたコルリの反応が微笑ましく、怒鳴り疲れも見える気の抜けた溜息にもお姉ちゃん大変だなと顔がニヤける(笑)気を取り直して、郵便屋さんがこの不思議な現象に対して妖精の話を語り出すも、コルリはそれを「年代の違い」と一蹴。郵便屋さんもすかさず「君はなかなか可愛くないですね」と、笑顔で毒吐き合っている様子が目に浮ぶ(笑)事態の打開策が思い浮かばないまま、一行は腹ごしらえの為に地下倉庫へと向かうが、鍵の掛かった扉の向こうに、謎のお爺さんが登場。ふとっちょという体型らしいが、ふとっちょお爺さんの表現はちょっと難有りと言うべきか、もう一つ役の作り込みを頑張ってほしいと思いました。話を戻して、謎のお爺さんに対するコルリの「はぁ?」が好き。何十回も聴いている、個人的にこの作品の一番美味しいと思っている部分(変態)つまりは、コルリ可愛いよ!ってことだー!!その後の混乱しているシーンも好きだ。コルリ可愛いよっ!!!謎のお爺さんはコルリに「困っていることを言ってご覧」と声を掛けるが、荒ぶる(?)コルリの答えに「今はまだだ」と言う。何故まだ駄目だったのか、それは後々分るようになる。お爺さんから提示されたのは「一番大事にしていたものを思い出したら」という条件、本作品の一番伝えたい核心部分。BGMで流れるハープの優しい音色も雰囲気によくマッチしている。一行は閉鎖空間からの脱出方法からコルリの一番大切なものを探すことに。


03. 再会

 そのまま一番大切なものを探すと思いきや、やはり腹が減っては何とやらと言う事だろうか、皆さん結構この閉鎖空間に順応してますよね(笑)とはいえ、コルリ可愛いよ!のコルリさんも鬱憤が溜まっていたのか見ず知らずの人間に対しての慣れなのか、自己中心的性格が全開に、それをやれやれと流石の郵便屋さんも言いたいことをズバズバと言う。漸く郵便屋さんに大人の余裕?みたいなのが現れて一安心(ぇ)この言い合いが、コルリの一番大事にしていたものを思い出すきっかけとなる。一行は再び地下倉庫へ、コルリの過去の話が始まる。伏線も一つここで回収。ぬいぐるみに魂が宿って云々、本作品で一番ファンタジー要素が濃くなるシーンだが、別段特に真新しさはない。ただ、ここで流れる長閑で素朴、何処か寂しくセンチメンタルで、しかし優しい雰囲気で話を彩るBGMは特に良い。ここに限らず、碧空プラネタリウムのBGMは良い仕事してます。


04. 霧は晴れて

 「目を覚ますと私には弟はいなくなっていた」で始まる本編のオチの4話。きっとコルリの頬には涙が伝っていたと思う。1話でコルリが目覚めた先の世界は現実ではなくて夢でした、とここまでは夢オチだが、結末はその先にある為本作は夢オチではない。前半部はコルリ可愛いよ!のコルリさんのナレーションと鍵盤のみで奏でられたBGMで進行する。もうひとりのロビンと謎のふとっちょお爺さんの正体もこのシーンで明らかになる。そして、何故弟がいないのかもここで明らかとなる。2話でお爺さんがコルリに問うた「困っていること」とはあの時の閉鎖空間に閉じ込められている状況ではなくて、きっと現実世界で弟が行方不明で困っている、そう言って欲しかったのかもしれません。コルリの夢の世界の閉鎖空間は、コルリの塞ぎ込んだ心情を表していたのだと思う。また、ミルクのように濃厚な霧も彼女の心を覆っていたもののようにも思えます。4話のタイトルでもある「霧は晴れて」は、単純に霧が晴れて非日常から日常に戻った世界を現すと同時に、コルリの心を覆っていた霧が晴れたとも解釈できるでしょう。3話でお爺さんが言っていた「素直な明るい顔」と言うのが何よりの証拠だと思います。
 後半部はそれから年月が経って…、といった感じで年代ジャンプ(違う)郵便屋さんのどこかで聴いたセリフと共に再会を果たしてハッピーエンド。どこかで聴いたセリフをフィナーレでもう一度聴くことになるって話の構成大好きなんですよね~。それから、大人コルリも良いではないか(結局そこか


05. ちいさな世界

 本作品のフィナーレを飾るエンディングトラック。今は活動されているのか不明、ある意味では一部で伝説扱いとなっているサークルで、良作を発表されていたネコトコトリのChawa嬢が作曲と歌唱で参加している。とにかく名バラード曲!チェロが奏でるイントロ部のメロディーだけで泣いちゃう。霧の中のロビンのお話の結末を噛み締めながら、水蜜氏が綴ったリリックとChawa嬢の歌声、鍵盤の伴奏に神秘的な同期音、仕舞いにはストリングスが加わって、私の涙腺は大惨事だ。この世界に感情移入したが為に、全編通して泣くわこれ。。。メロディーが優し過ぎて泣くわ。特にツーコーラス後のCメロがリリック、メロディー共に胸にクる。アウトロもチェロがさぁ、もうさぁ、ヤバイよなぁ。泣くよなぁ。もう涙腺大惨事。で、この曲6:38と結構ボリューミーなんですが、ダレることなんか一切無く、ただただ泣ける。メロディーが実に素晴らしい!!この楽曲単体でも素晴らしいと思うが、やはり霧の中のロビンのエンディングソングとして是非聴いて頂きたい名曲さね。


総括として…

 コルリマジ可愛いっ!!の一言に尽きます。いや、すみません、真面目にやります。
 本作品は何から何まで優しさに包まれている。公式サイトにある「心の中にある、やさしい記憶の物語。」の通り、優しく暖かい。お話も歌もすべて含め心が温まる?いや、安らぐとも言えるか、ハートフルになれる作品だ。「大人になるために落としてしまった宝物、忘れてしまった思い出。」は誰もが持っているでしょう。劇中では彼女はそれを思い出し、逢いたいと願った人との再会を果たしました。ただ、本作はやはりそれで終わりではなくて、最終的に聴き手に対して前述したように「アナタにとって大切なこと(もの)、何か忘れてませんか?」が碧空プラネタリウムからの問い掛けではないかと私は考えます。

 それから、劇中の登場人物に目を向けますと、やはり主人公のコルリきゃw…じゃなくて、コルリは「賢いがちょっと高慢で、自己中心的」と称されているものの、根はとても優しい少女だと思うんですよね。同時に良いお姉ちゃんだなぁとも思うんです。夢の中で郵便屋さんには散々な言われ様でしたが、話を何度も繰り返して聴いているとやはり姉としての責任感が見えてきますし、それ故に弟行方不明には自責の念にかられ塞ぎ込んでしまったのでしょう。くっそー、コルリ可愛いぜ!また、ぬいぐるみのロビンに心が宿ったのも彼女の優しさがあってこそだと思うのです。以上をもって、私は全力でコルリは優しい子!と断言致します(ぇ

 しかし、本作の綺麗な結末は流石に都合がよすぎるような気がしているのも事実。ロビンが行方不明になった理由を知ると、この結末にはロビンマジ良い子に育ったんだな、と妄想して納得する他ありません。他の結末の可能性を考えれば、少なからず姉に対して恨みなど負の感情が付き纏うもの。ロビンがいなくなった理由が違うものだったら、物語はもっと自然にフィナーレを迎えられたようにも思えます。ただ、このやや不自然で歪な終わり方も企画・脚本の水蜜氏の優しさの現われなのかもしれません。

 最後に少々苦言も交えましたが良い作品です。優しくなりたい時や、ちょっとホロりと泣きたい時に聴いてみるとアナタの心の霧も晴れるかもしれません。そして、アナタの記憶の中にある宝物や思い出を探しに行くのも良いでしょう。私はとりあえず、コルリ可愛いよっ!!!それだけ言えれば満足です(えー
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竜美 悠(You Tatsumi)
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