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音楽を中心に雑多に書き散らしてるブログ。

Title:gravitation
Artist:ギルガメッシュ
Release:2014/9/24


-Track List-
01. Go ahead
02. gravitation
03. Not Found
04. reflection
05. Vortex



とある友人からJanne Da Arcというヴィジュアル系バンドの音源を薦められ、それ以降彼から薦められるがままに音楽を聴いていた。ある程度ヴィジュアル系のなんたるかを認識した私は、やがて自ら音楽をバンドを探るようになり色々なバンドに出会った。その幾つかの内に"ギルガメッシュ"というバンドがある。約10年前の話だ。

去る11月29日、ギルガメッシュの今年ラストとなるワンマン『girugamesh ONEMAN SHOW「2015→2016 “鵺”」』を観てきた。彼らのワンマンライヴを観たのは今年3度目、何だかんだで気が付けば今年のライヴで最も観たバンドになった。そして、それに伴い最も多く旧譜を聴いたバンドもギルガメッシュだ。ある時はドルヲタ、またある時は声豚、そんな私が男臭いギルガメッシュ漬けの一年だ。どうしてしまったんだ竜美、というお話です。

そんな訳で今年一番お世話になった旧譜、ギルガメッシュ現時点での最新ミニアルバム『gravitation』について触れないワケにはいかない。彼らからスッパリと離れてしまった私に妹が「これ聴いてみな」と差し出してきたのがこの作品だ。期待薄のままとりあえず聴いてみた私の感想は感激したの一言に尽きる。

薄ら儚い電子音とゆったりと歌い上げる左迅のヴォーカルによる静かな入りで作品へと引き込んでいく「Go ahead」。穏やかな導入部とは裏腹に、グロウルと共にDjentのリフの強烈なヘヴィネスを以て耳を刺す攻めのAメロでガッチリ心を鷲掴み。一時期はHIP HOPからカラフルなPOPSにまで染まりチャラい道玄坂まっしぐらだったあのギルガメッシュからまさかこの音を聴くことになるとは思いもしなかった。トランスコアの様相を呈したDjent、もうこれだけで私は感激モンだよ。ラウドなA・Bメロに対し、サビはメロディアスな歌メロが響き、ギルガメッシュ本来の良さが遺憾無く発揮されている。素晴らしい!メロウなギター・ソロの後に展開するメロディアスな大サビは感動的で、最後にまで聴きどころが用意されている。こんなに動と静を器用に操るバンドではなかった筈で、10年活動を継続してきた成長の証か。凄い。

傷だらけになっても 叶えたい夢
何一つ犠牲を 払えぬのなら 掴めない


過去のギルガメッシュの事を歌っているようなリリックだ。ジャンルに拘らずやりたい様にやってきて付いてきた賛否両論、いやむしろボロクソの否定が多かったことだろう(私もその一人であるし)。夢を叶える為の道のりは楽しさよりも苦しさの方が同じくらいかむしろ多いくらいだ。それは左迅もツアーファイナルのMCで語っていた。それでもやりきる覚悟があるか?

いつかは 消えていく 命を燃やして
全て"今"に 賭けてみろ


サビの続き。ギルガメッシュの作品のタイトルで『NOW』があるように、彼らは常に"今"に拘って生きてきた、そんな事が伝わってくる。彼ら自身へ、そしてファンへ、夢の為の努力は苦しく険しいものだけど今を精一杯やろう、と叱咤激励しているようで私は好きだ。

メタルコアの突進力があるリフとキャッチーなメロが印象的なファストチューン「garavitation」は「Go ahead」の流れを汲んだ内容でこれも気に入っている。頭を振るところでも聴かせるところにおいても随所でリフワークが冴え渡っていてバッキングの聴き応えがある。雄大に疾走していくサビはやはり左迅のメロディアスな歌が響いて、ラウドさとキャッチーさのバランスの良さがギルガメッシュらしくてとても良い。

失う事に もう怯えるな 最後に頼れるのは お前自身だ

1曲目の「Ga ahead」で伝えきれなかったことをここで改めて力強く伝えている。前向きで力強さに満ちたリリックで心に響いた。韻で固めていて決まりも良い。こんなこと歌わなかった記憶があるけど、やっぱり彼らは内面から変わったんだなぁ。

エレクトロニクスとヘヴィネスを織り交ぜた「Not Found」はバウンスするノリの良さはDispersRayを彷彿とさせる。ブロステップとDjentのミスリード・グルーヴを同時に操ってみせたり、一昔前の彼らでは考えられなかった音に感心感心。Djentが特に顕著なファストチューンの「reflection」は、全編に渡ってグルーヴィーなヘヴィネスが炸裂している。複雑奇怪なリフワークを弾きこなしていて、安定した演奏力はかつてのモタつきリズム隊を想えばその成長っぷりは凄いし感動する。

作中、攻撃的な意識が最高潮に達する「Vortex」は最早プログレッシヴ・メロデスと言っていい程の邪悪なヘヴィネスとグルーヴが炸裂している。グルーヴィーなリフワークに爆撃絨毯の如く腹に響くツーバス、これだけでイントロの掴みはバッチリだ。凄まじく安定したツーバスはЯoyの成長っぷりを物語るには十分の説得力がある。凄い。弐と愁のバッキングリフも随所にフックを効かせ聴き応えがあるし、左迅は血管がブチ切れそうなドスの効いたグロウルで怒りを吐き散らしていくし、どこまでも攻撃的な一曲だ。反骨精神に満ちた初期の攻撃的な姿勢以上の凄味、進化を証明してくれた事がとても嬉しい。

ギルガメッシュというバンドが私の興味の対象から完全に外れていたもんだから、そんな状態の私の目を覚ますには充分な一枚だ。故に、端的に感想を述べよ、と言われたら感激の一言しかない。アンダーグラウンドでDjentが流行っていたのは私の中ではもう5年くらい前という認識で、無個性量産の過去に流行ったモノという扱いにまで落ちていたんだ。何故なら界隈の中堅以下は未だに新しいグルーヴ・リフを編み出すMeshuggahに到底及ぶことはないし、Animals As Leadersの3作目の見事な復活劇やTesseracTのDjentは2作目が鬼門を打ち破る凄さに比べると、その他はドングリの背比べで面白みがない。昨今のヴィジュアル系でもこの手の音を聴く事が有り、若干驚きを隠せないところもあるが、EDMが遅れて日本で流行ったことを顧みればDjentが遅れて流行るのも同じことなのだろう。海外でのツアーも活発なギルガメッシュならば、Djentという時代の潮流と遭遇してしまうのは仕方ないか。ただ、ギルガメッシュの場合はこの音に染まり切ることはなくて、左迅のメロディアスなヴォーカルメロディーをちゃんとバンドの強みとしているし、紆余曲折色々やってきた中で身に付けたラップがDjentと上手いこと噛み合っているし、安易にDjentに踊らされず自己解釈と昇華が出来てるのは凄く感心している。賛否両論今までやってきた全ての事が10周年のこの1枚に総て纏まって進化した形で表現されている、これは素直に凄いと思う。

白塗り黒服礼装だったギルガメッシュが、ある時はポップなファッション系に、またある時は武士の姿に、極めつけは消防士の姿に…Fainal Fantasy Ⅴみたいなフリーダムなジョブチェンジっぷりは最早意味がわからなかった。いや、この場合はギルガメッシュチェーンジ、か(どうでもいい)。音楽性がもうエクスカリパーみたいな時代もあったけど、もう大丈夫。安心して下さい、履いてます。ウンザリして一度は離れた私みたいな人間でも引き戻し頷かせるには充分、『gravitation』の名に恥じない傑作だ。

最後にギルガメッシュとこの音盤を薦めてくれた我妹に最上級の感謝をッ!


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竜美 悠(You Tatsumi)
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