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音楽を中心に雑多に書き散らしてるブログ。

Title:SPIRITUAL MIGRATION
Artist:Persefone
Release:2013/3/29


-Track List-
01. Flying Sea Dragons
02. Mind as Universe
03. The Great Reality
04. Zazen Meditation
05. The Majestic of Gaia
06. Consciouness Pt.1 : Sitting in Silence
07. Consciouness Pt. 2 : A Path to Enlightenment
08. Inner Fullness
09. Metta Meditation
10. Upward Explosion
11. Spiritual Migration
12. Returning to the Source
13. Outro

-Total 1:10:34-



~お久しぶりです、冥界の女王様~

 東京女子流を実装しておきながらここにきて何故かメタルに戻る気まぐれっぷりとは是如何に。まぁ、5年間いつでも気まぐれでやってきた事だし、最近聴いてる音盤でちょいと付き合いの長いバンドだから何か書き残しておこうと思ってなー。という訳で、アンドラ公国の冥界の女王Persefone様です(※中身はみんなオッサンです)、プログレッシヴ・シンフォニック・メロディック・デス・メタルです。自分の昔の記事読み直しながら記憶を掘り起こしていくか。ちなみに、アンドラ公国と言うのはおフランスとスペインの国境の山間地帯にあるちっさい国です。

 本作は前作『SHIN-KEN』(邦題:真剣)より4年振りとなる通算4枚目の作品だ。前作発表後、Sound Holic(東方ではない)が事実上倒産し、束の間の日本デビューも夢物語へと潰えてしまった訳で、宮本武蔵をコンセプトに据えるくらい日本好きーな彼らにとっては悲劇以外の何者でもなかっただろう。解散していなければ良いなぁとさえ私は思っていたさ。その後の彼らはイタリアのレーベルに移り『SHIN-KEN』を再リリースし、現在のスウェーデンのレーベルに落ち着いて今日に至るようだ。幸いなことに今度はメンバーが変わってない、やったー。そんな紆余曲折あった内にもう10年選手になってしまった様で、そういう訳か本作『SPIRITUAL MIGRATION』には10周年の記念碑的な意味や心機一転と言った意味が込められているんだろうね。巨匠トラヴィス・スミス大先生のアートワークも彼らの新たな門出に華を添えている。


~一言感想「どうしちゃったのCORE」~

 さて、ここからが本題だ。Persefoneの作品で私が好きな作品は神話物語組曲集の2nd『CORE』一択なのだが、前作から4年、4年という歳月は長い。4年の歳月は私の持っていた印象さえも大きく変えてしまうのか。本作を初めて聴き通した後の率直な感想は「なにこれ私の好きなPersefoneじゃない!」だった。例えば高速で忙しなく変化するリフは印象に残らないし、プログレと言うよりはテクニカル志向なマス化してる印象だったし、クリーン・ヴォーカルが何かバッキングと調和取れてないし、とりあえず叙情性は希薄な印象だし、何より緩急が効いてない(私にとって一番痛い)…おいおいおい、ネガティヴ尽くしじゃないか。しかし、私のファーストインプレッションは実際こんなものである。2nd『CORE』や3rd『SHIN-KEN』の丁寧に展開していく構築美を評価していた私の感性には、あの頃のPersefoneではない全くの別物に映った。どうしちゃったのCORE(コレー)。。。


~いや、今度こそ本当に冥界の女王に成ったんだ!~

 例え第一印象でテクニカル至上主義的な演奏がちょいと鼻につこうとも、今のPersefoneは以前に比べて格段にテクニカルに成っているし、元々高かった演奏力は更に進化している事実だけは認めなければならない。細々とした超高速ユニゾンのオンパレードなんかはマス・メタルの如しで、ちょっと過剰に聴こえるくらいでさ。で、忘れちゃならないのが09年から今日までの間にメタル界隈には【Djent】って一種のムーブメントがあった訳で、それがPersefoneのバッキングリフにも少なからず影響しているんだな。これが叙情性が希薄になってしまっていると言うか無機質になってしまっている原因なのやもしれない。良い悪い別として、実際没個性なDjent勢に比べたら巧い扱い方していると思う。ただ、ショートトラックの#10「Upward Explosion」はDjentが露骨過ぎるけど。

 ここまで割と散々なことを綴っておきながら、結局嫌いではないんだよ。むしろ好き。テクニカル志向もDjentもね。だから、「なにこれ私の好きなPersefoneじゃない!」とは言いつつも結局聴き込んでる訳で、やっぱり徐々にしっくり馴染んでくる。「ちょっとやり過ぎだろ~」と冷静に俯瞰する自分が居ながら、超絶技巧にちょっとワクワクして興奮している自分もいて、何だか気持ち悪い。個人的には#05「The Majestic of Gaia」が特に好きで、3:06~シンフォニックなオケとDjentのスロウ・グルーヴィなタメ、ナレーションからツインリードの高速ユニゾン、4:16~ツインリードとキーボードの高速シュレッド・ユニゾン、息をする暇も与えずにあれよあれよと超絶技巧を仕掛けてくるもんだからウハウハと妙な笑い声が漏れてしまう。邪悪な咆哮が残響する5:48以降の後半はチルアウト・アンビエントの癒しの間を置き、シンフォニック且つ叙情的でメロウなパートへと展開していく。あれ?緩急も叙情性も構築美もあるよ?クリーン・ヴォーカルの表現もエモーショナルで良いよ?あれれ?私の感じた第一印象とは何だったのか。
 シームレスに続くインスト組曲の#07「Consciouness Pt. 2 : A Path to Enlightenment」は本作のエクストリームでマス/テクニカルなヴォーカル曲に比べて従来のPersefoneらしい美しいプログ・メタルで実に好みで安心感も得られる。
 表題曲#11「Spiritual Migration」はスペクタクルなシンセワークとDjentを自在に組み込んだ複雑なリフワーク、ユニゾンの連続プレイが見事だ。#12「Returning to the Source」は箏をフィーチュアしたシンセで和を醸すのが非常に印象的で、演奏は相変わらず壮絶でテクニカル・デスからプログ・メタルまで軽々こなす超絶アンサンブルを繰り広げていて変な笑い声が漏れる。
 ちゃんと聴けば何だかんだでスゲーよ冥界の女王様ってなる訳だけど、結局チルアウト・アンビエントな#13「Outro」が一番美しくて綺麗っていうね。やっぱりこういう楽曲書けるセンスあるんだよなぁ。ともなると、本作にコレジャナイ感を感じると同時にいやいやこれがPersefoneですよと感じる部分もあって何だかとても気持ち悪い気分さ。そんな気持ち悪さを納得させるなら、こりゃもう「今度こそ本当に冥界の女王に成ったんだ!」って思うしかないじゃないですかー。


~COREからPERSEFONEへ精神移行~

 まぁ、前項は別にこじつけとかではなくてさ、本作のコンセプトに沿ってある程度の根拠を確信したからこそ最終的に本作を好意的に受け入れることが出来ているんだ。表題『SPIRITUAL MIGRATION』は彼ら自身の変化を提示しているんだろうと思ったし、それを作品を以て証明しているんだろうとも思った。要はコレーからペルセフォネへの精神移行、今度こそ真に冥界の女王へ変貌を遂げたって事になるんだ。恐らく次回作辺りで冥界の女王の威厳を増したPersefoneの決定盤が来るんじゃないかなぁと睨んでます。4年も経てば私の音楽の嗜好も変わるとは言え、最終的には好意的に楽しむことが出来て良かった。ちなみに第一印象から印象が良かったのはMark Martinsのグロウルが強力に進化していた事でした。マーク君やるぅ♪(何様

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