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音楽を中心に雑多に書き散らしてるブログ。
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Title:大罪少女の十字架刑
Artist:AIHISNA
Release:2012/8/11


-Track List-
01. 世界の盈ち虧け
02. 少女が愛した死の欲動-Destrudo-
03. 少女の切ない夢物語
04. 憂鬱少女の深層心理曲
05. 大罪少女の十字架刑
06. 魔女の躁鬱晩餐会
07. 愁色少女の死生観
08. 夢見心地

-Total 30:35-


 JRPGはお好きですか?私は大好きです。恐らく理解出来ないでしょう。ただただ只管レベル100を目標に経験値を稼ぐだけの、所謂作業ゲーと呼称される時間の無駄とさえ断言できてしまうアレが私は大好きなんです。現実(リアル)では何も達成してもいないのに、何故か妙に満たされる達成感、それが良いんです!!おまけに戦闘のBGMがイケメンだったりすると、それをヘビロテする事が目的にすり変わるなんてことも多々あってね、無駄な作業ゲーも尚更楽しめてしまうというポジティヴ・ループに突入するのです。

 無駄を楽しむのが趣味みたいな前置きはさておき、今回当社が紹介するのはM3-2012春で処女作『少女の理想世界』を発表したシンフォニック・ゴシック・デス・メタリ~ックでネオジャパネスク・ファンタジック・ロールプレイングゲーム・ミュージックみたいなナニかを奏でる同人音楽サークルAIHISNAの2作目となる『大罪少女の十字架刑』だ。全ての楽曲を手掛けるかがやみ氏のルーツはイトケンに桜庭先生にFalcom Sound Team jdkらしく、この並びはどこをどう見ても私のツボにドンピシャな訳で、更にツーバスをドコスカ、ブラストをバカスカ打ちまくると言う、ドンピシャもドンピシャだった訳です。そして、アートワーク全般を手掛けるかぶ氏が描いたこの青々とした美しいジャケットが好き過ぎて、私のあらゆる感性(ツボ)をほぼ大体知り尽くしている(適当だな)本作は、もはや買わない理由が見当たらなかったほどだった。


01. 世界の盈ち虧け
 前作1stに収録されていた『夢の終わり』で聴けたチェンバロ小曲が楽曲全体に絡んでくるようになったという変化点が、眩暈を起こす程にギラつく美しいチェンバロが響くイントロですぐに理解できる。イントロだけで眩暈を起こすなんて、随分と久しい感覚でとにかく美しい。そう、これが私が愛する”北欧様式美の息吹“、私の故郷の風!(?)そして、様式美メロスピ・ゴッドの如く超疾走さ。こりゃもう言うこと無しですよ。ツーバスとブラスト、バッキングリフの弾丸とチェンバロの乱舞が織り成す“美の螺旋”がドリルとなって私のツボを抉るのだ。AIHISNAが私を殺りにきている気迫をひしひしと感じる。


02. 少女が愛した死の欲動-Destrudo-
 シンフォニックな美旋律の洪水と激烈なバッキングで少女の無意識下に在る死の欲動を描いたシンフォニック・ブラック/デス的な音像で、主旋律/対旋律を乱舞するストリングスが特に激しく、ブラストのトップスピードに乗った時のアグレッションが凄まじい。個人的に1:54辺りからのパイプオルガンとDjentリフ的無機質な刻みで生まれる邪悪なグルーヴ感が好きだ。


03. 少女の切ない夢物語
 キャッチーで変拍子な実に“あざとい”可憐なメロディーを奏でるキラキラ輝くシンセが特に印象的で、楽曲に良いポップネスを与えている。バッキングはツーバスがドコスカ鳴るメロスピで主旋律はストリングスが踊る。しかし、聴き進めていくと分かる人は分ってしまう、この楽曲の根底に疑いようもないイトケン・ソウルが流れていることを(笑)ロマサガ~サガフロの黄金時代を彷彿とさせるボス戦のBGM、あのプログレッシヴながらに渋い哀愁が漂うアレが、ここにある。笛のか細い音色も哀愁だだ漏れでね、確かな存在感があるんだ。後半戦、2:52辺りからシンセが担当していたメロディーをストリングスが担当していたメロディーを、全てギターが支配する3:30までが聴き所で、歴代ボス戦で聴いた時に感じた胸の高鳴りを、アノ哀愁を、アノ感動をここで再び味わうことが出来て非常に嬉しい!本作のキラーチューンは疑い様も無くコレで確定だ!


04. 憂鬱少女の深層心理曲
 邪悪に蠢くリフと激烈ブラストで疾走する、主旋律がストリングスという点を除けばほぼデス・メタルと言っても差し支えないだろう。ストリングスで奏でるメロディーは壮大で、デス・メタル本来の邪悪さ暗黒さを打ち消している。メインとなるパートはメロディアスで、中盤変拍子を交えた複雑な展開も魅せる。が、メロディーでもリフでも何かしらフックが欲しいと思った。トータルでは綺麗に纏まっているが、何かが足りない感は拭えない様に感じた。少女の深層心理、無意識下の水底に映る筈のThanatosがはっきりとは視えない。。。


05. 大罪少女の十字架刑
 イントロからパイプオルガンの厳かかつ妖艶なムードを纏いながら疾走する、ゴシック・メロスピの本作タイトルチューンで、まさに特別なイベント中に起こるであろう強大なボスクラスとの戦闘の様子が妄想できる。スクウェア黄金期をリアルタイムで体感していれば感動も鳥肌度も3割増し。ミディアム・テンポのパイプオルガンで上昇、ブレイク、ストリングスを主軸にツーバス&ブラストで雪崩れ込む超疾走の展開は緩急ヲタの私には堪らんですたい!


06. 魔女の躁鬱晩餐会
 表題に“少女”の文字が並ぶ本作中で唯一“魔女”を冠する事に違和感を覚える。これは#5で大罪を着せられた少女が磔の後、彼女の魂かグリーフシード的なナニかが魔女化したとか、そんな物語の繋がりでもあるのか。真意はさておき、精神的に不安定な魔女よろしくプログレッシヴなシンフォニック・メロスピで表現している。特にイントロの邪悪なリフが好きで、ミディアムからファストへリズムチェンジとホラーなクワイアと共に疾走する様が非常にツボだ。ストリングスの刻みやベードラ、ブラストの分厚い音像の中で埋もれることなく輝きを放つ確かな哀愁イトケン・ソウルにニンマリ(笑)チープな音色なのがまた余計にニヤリとさせられる。相変わらず激烈ブラストのお蔭でトップスピードに乗った時は馬鹿速いが、細やかな緩急付けにハイとローを織り交ぜたプログレッシヴな展開で中々聴かせる。


07. 愁色少女の死生観
 “魔女”を挟んで再び“少女”という訳で、少女の魔女化が解かれたと見るか。憂鬱だった少女は磔に遭い、死して魔女となり暴虐の限りを尽くし、呪縛が解かれようとも、彼女の表情は未だに愁色に染まっていて。そんな彼女が死の深遠から視た生の概念とは、みたいな結末だろうか。作中で最もメロディアスなシンフォニック・メタルに仕上がっていて、規格外の爆走感は鳴りを潜めているが、ベードラのミディアム・テンポでのグルーヴ感は非常に良い。私が大好きなハープを導入しているのも高ポイントだが、この楽曲の最大の聴き所はコーラス・パートのストリングスとグロッケンのユニゾンによる美麗な響き。フックのあるメロディラインを疾走感のあるバッキングと共に美しく踊る様が素晴らしい。


08. 夢見心地
 魂の救済、悲哀の音色を奏でるピアノで魂を鎮める2分弱のレクイエム小曲。少女よ、暫し幸福の楽園を堪能した後、安らかに眠りたまえ(誰


◆本作の物語をどう見るか・・・
 「JRPGのサウンドトラック的な音楽作品」という前提で本作を見る場合、各楽曲が個別に独立したオムニバス形式である、と見た方がしっくり来るだろう。現にアートワークには4名の少女が描かれているんだし(表に3名、裏に1名描かれています)、そう考えるのが妥当だと思う。が、どうにも#6だけが“魔女”なのが引っかかる。インスト作品であるが故に、考察の材料などアートワークか表題くらいしか無く、かなり無理があるのだが。。。ただ、楽曲の表題をヒントの材料としたならば、ある少女の一連の物語のようにも視えてくるのだ。また、少女が魔女化しただの云々ぼやいたが、結局は少女自体がそもそも魔女であると言う可能性もあるよね。≪少女の深層心理≫=≪死の欲動≫=≪Thanatos≫とキーワードを並べてみると、うん、何か匂うね(ぇ)そもそも、魔女だから適当な罪着せられて磔の刑に処された、数々の魔女系物語を参考文献にすると大体そこに落ち着く感じでしょう。


◆音楽的には・・・
 上記の様にとりあえず適当に物語を妄想したりはしているものの、音楽的にはそこに物語を決定付けるヒントは無い。楽曲だけを抽出して見れば、前作同様本作は「JRPGの戦闘系の楽曲だけを集めたサウンドトラック的な音楽作品」だ。それもボスクラスと対峙した時なんかに流れる様なシリアス且つアグレッシヴな音像で、時には悪役から哀愁も滲み出ている。従って、トータルで見ても物語性を内包した音楽作品集という風には感じられない。だから、本作から音楽的に物語を想像妄想するにはやや無理があるようも思う。何故なら本作はあくまでも「ボスクラスの戦闘系楽曲を集めたサウンドトラック的創作音楽作品」なのだから。そこには別にそれが良いか悪いかは存在しない。妄想するには結構無理があるが、音楽的には本作は好きです。


◆総括として・・・
 本作はあくまでもゲーム音楽的な同人音楽作品だ。通常のJRPGサウンドトラックでは在り得ないであろうデス・メタリックなエクストリーム要素有りの音像を聴くと、主旋律がリードギターではない事にメタラーは違和感や物足りなさを覚えるだろう。しかし、そうした場合、それはもはやゲーム音楽ではなく、ただのメタルに成り下がってしまうのです。オフィシャルに上げられている音源を聴く限り、かがやみ氏はメタルではなくゲーム音楽にメタル的な要素を持ち込む事を信条としている様に思うので、主旋律はギターではなくストリングスで良いんです。ストリングスである事によって見事にゲーム音楽的に仕上がっているんだし。
 次回作以降に望むことと言えば、2作連続で戦闘系楽曲集を発表してきたので、ここらで一つじっくり腰を据えて、得意の戦闘系楽曲も含めファンタジックな世界の様々なシーンを彩る楽曲集みたいな作品を作ってみて欲しいなぁと思う。既に新曲としてオフィシャルサイトで発表している『はじまりの村』や『楽しいイベント』がその布石となるかもしれない?とか勝手に期待しております。
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 「恋に落ちてく 君に落ちてく」とは、なるほど良く出来ているではないか。
 これを当社に置き換えると「ぱすぽ☆に堕ちてく ハロプロに堕ちてく」だ。
 カオスモードが解かれる前にキング・オブ・デプレッシヴ・メタルのKatatonia先生の新譜リリースが秒読み開始です。私のカタトニー!あなたのカタトニー!鬱の真理がそこにある!人は痛みを知って初めて幸せを理解することができるんだ!!という事で、2012年『Dead End Kings』は必修教科です!!




 話が大幅に脱線しましたが、先週に引き続き2週連続でアイドルライヴに足を運ぶことになろうとは、という感じで『夏空HANABI』のリリースイベントに行ってきました。よみうりランドです。超絶地元です(笑)昔の記憶と比較して結構錆びれてきたなぁという感じでしたが、夏休み最終週という事で多くの家族連れで賑わっていました。一部のアイドルヲタクを除けば至って普通の光景でした。

 フェスはライヴが45分程度、後はクルー全員&個別握手会という内容で、先週のZeppツアーファイナルと比べるものでは無いが、ライヴをメインで楽しみたい身としてはやや物足りないか。しかし、殺人的な太陽の日差しを考慮すると、流石にクルーもパッセンジャーも無事で済まないだろう、仕方ないとも思える。しかしまぁ・・・夏、でしたねぇ(しみじみ
 開演はカラフルな扇子がヒラヒラ舞う表題曲『夏空HANABI』で始まり、お馴染みの楽曲をサクサクとこなし、B面の『Dear My Friends』で締め、と熱い熱気を帯びながら夏空花火で包まれた。やはりね、もりし~のパワフルな歌声の頼もしさは凄いね。アンコールでは10月にリリースを控える3部作最終章の詳細が発表された。Zeppツアーファイナルで言ってたね。すっかり忘れてました(ぉぃ)LAメタル、ジャパニーズ・パンクスと来ての最終章はぱすぽ☆meets ジャーマン・メタル!まさかのジャーマン・メタルに吹いた(笑)いや、そこはクラウト・ロックが良かったんだべ(ぇ)タイトルは『WING』という事でしっかり空にちなんだテーマを置いているようだ。それを先行でお披露目となったのだが、ん?あれ?前の記事でにわか晒してない?ごめんなさい、にわか晒しました。。。本日が初お披露目です。新しい衣装もドイツの航空会社の制服をモチーフにしているんだと、へぇ良いじゃない。楽曲はリフが近年のモダンな感じじゃなくて年代を感じさる刻みだったり、バスドラがしっかりドコスコ鳴ってて、でもアイドルの歌を潰さない程度にバランス良く構築されていた。まさしくヴィクトリー!と叫びたくなるアイドル・メタルだった。しかしまぁ、訓練されたパッセンジャーさんたちの順応力には感心させられるばかりさね。私なんか鑑賞モードに入ってたもんな。 最後はサングラスを掛けた機長がギターを携えて登場して、アコースティック版で『少女飛行』を全員で大合唱の大円満で締め。

 その後握手会の準備が整うまで一時離脱して、フェス☆めしの「なおみんのスパイシー焼きそば」を食し、園内を適当に散歩したり、ゴーカート乗ったり(ぇ)して時間を潰し、受付終了前頃に並んだ。今更言うのもアレだが、アイドルにのめり込んだのなんてつい最近の話で、握手会なんていうのはV系のナイトメアとかDとかギルガメッシュ(全て妹の付き添いで←ここ重要)くらいで、ほぼ経験がないに等しい為に妙な緊張感があった。どちらかというと嫌な緊張感だった(笑)でも、握手してしまえば普段イベントでサークルさんと話すのと何ら変わらなかった(ぉぃ)ハートブレイク寸前という一点を除いては(ぉぃ)つーわけで、まこっちゃんかわいーよー!\(^p^)/←

 握手会後は再びゴーカート乗って(ぇ)余韻に浸りつつそそくさ退散した。三部作最終章『WING』でもリリースイベントを行う様で、私が次行くことになるのはそれになるだろう。ええ、行きましょうとも(こうして堕ちていくんですね)なにはともあれ2週連続のぱすぽ☆ライヴで彼女らの魅力を100%では無いが、それなりに理解することが出来たと思う。次はちゃんとアルバムも聴き込んで参戦したいものですね。アイドルとは何なのか、それがここ2週間現場に触れることで少しずつ見えてきたような気がします。とりあえず、これにて一旦アイドル溺愛モードは休憩にして、カタトニーに蝕まれる前にアルケー行きたいと思います。それでは、ご搭乗有難うございました。
 道を踏み外してこそ我が人生、もう暫し夢の檻のカオスモードにお付き合い下さい。 




 はい、という訳で(どういう訳だか)ぱすぽ☆のZeppツアーファイナルの翌日、8月19日に中野サンプラザで行なわれたハロコン=『Hello! Project 誕生15周年記念ライブ 2012夏 ~Wkwk 夏のFAN祭り!~』に参戦してきました!!(伏線回収完了です←)我が人生で二日連続でアイドルのライヴに足を運ぶことになろうとは。。。しかし、ハロプロは我が本命なので、しかも15周年記念と言う訳で非常に楽しみなのでした。とは言え、明らかに畑違いである為前線に参加する勇気などなく、2階席で優雅に着席しながらステージ全体を眺める方を選びました。実際、座席もセンターポジションを獲得することに成功して、眺めは非常に良かった。確かに、前線のあの訓練された熟練ハロプロヲタ先生たちの熱いノリも実に楽しそうなんだが、それはモー娘。秋ツアーと℃-uteの冬ツアーに温存しておこうというね(下半期はアイドルライヴで終わりそうだ。。。

 さて、まずこちらも気付いたこととして、先日のぱすぽ☆と共通になってしまうが、やはり意外と女性客が多いということ。女性同士のカップル参戦なんかも結構目に付いたし、女性もアイドル好きなのね~。可愛いは正義!ハスハスしたい!と言うやつだろう(適当だな)それから、結構年配の方も参戦していて、それは特に2階席に多かったように思う。近年現れたアイドル勢はどうだかは知らないけど、この辺り15年の積み重ねが彼彼女らを惹き付けているのかもしれない。改めてその偉大さを知るのであった。尚、本ライヴの出演者はモベキマス(モーニング娘。、Berryz工房、℃-ute、真野恵里菜、スマイレージ)とハロプロ研修生たちで、今年末で真野恵里菜嬢がハロプロを卒業する為、モベキマスとしては最後の夏フェスとなる。

 ライヴは時間通り18:30に開幕、流石である。開演一発目が「ももち!許してにゃん♡体操」をももちを中心に演者全員で踊るというまさかのスタートにずっこけるも、しっかり聴き込んできたお蔭で一緒に歌えてしまったことが何か悔しい。しかし、許してにゃんクワイアは会場全体で合唱になり、早くもその熱気に圧倒されてしまった。
 それぞれのグループ最新曲を披露するパートでは、やはりモー娘。の「One・Two・Three」が格好良く、ダンスも良し、終盤のりほりほのフェイクも若いながらに見事だった。それに続くベリーズの「cha cha SING」は予想通りライヴ映えが著しく、訓練されたハロプロヲタの盛り上がりも最高潮を魅せていた。そして、やはり梨沙子のヴォーカルの圧倒的存在感が素敵だった。これも事前にかなり聴き込んだお蔭で、余裕のシンガロングが気持ちよかった。最高潮に温まったステージをクルーダウンしたのは℃-uteで、来月リリースを控える西野カナみたいな「会いたい 会いたい 会いたいな」を先行で披露した。楽曲は会いたくて震える印象はなく(ぇ)、意外とクールでシリアスなムードを醸していたし、ミステリアルな照明の中を彼女たちの強みであるダンスで魅せていたのが印象的だった。そして、やはりちっさーの歌が巧かった。うん、来月これ買おうと思った。続く真野恵里菜嬢で更にクールダウンするも、彼女ならではの落ち着いた大人の良いムードでしっとり聴かせていた。最後のスマイレージは逆に若いエネルギッシュな快活さが微笑ましく、元気を貰える良いパフォーマンスだった。

 シャッフルタイムでは普段とは違う組み合わせが観られて面白いものの、やはり私の知らない楽曲が多く、大体モー娘。のあゆみんを目で追うことに終始していたような記憶がある(ぉぃ)いや、だってDorothy Little Happyの元バックダンサーだった彼女のダンスパフォーマンスは目に焼き付けておきたかったんだもん。でも、スマイレージの楽曲は最近ベスト盤を聴き込んだお蔭でほぼ知っている楽曲だったし、違うメンバーが歌って踊るというのも実に新鮮に映って楽しかった。

 個人的に涙腺が決壊しそうになったのはやはりベリキューの「超HAPPY SONG」だ。音盤で聴いても最近余計に泣けてくるので、結構思い入れがあるのかもしれない。演出はベリーズが「Because happiness」をワンコーラス歌い、続いて入れ替わりでキュートが「幸せの途中」を同じくワンコーラス分歌って、そしてツーコーラス目で融合!!ババンッ!みたいな感じだった。すげぇ燃えた!!ベリーズの方は楽曲単体では違和感があるものの、その違和感の隙間をダンスで埋めるという手法を取っていて、これはなるほどなと納得した。スーパーハッピーな歌の印象的な所ってのがやっぱり(B)「Because happiness~♪」(℃)「十分な~程~♪」(B)「More happiness~♪」(℃)「幸せな~のよ~♪」というBと℃のサビの掛け合いだろう。幸せに対して相反するBと℃の表現が彼女ら10年の歴史を省みると本当に泣ける。メロディーも卑怯なくらい泣かすし、ちっさーの歌声がまたより涙腺に訴えかけてくんだ。観終わった頃には涙ぐんでる変なおっさんになってました。いや、本当に良い曲なんですよ。

 ラストスパートでは怒涛のハロプロソングメドレーを披露していた。ノンストップで弾丸のように繰り出されるキャッチーな歌と熟練したダンスパフォーマンス、訓練されたハロプロヲタの逞しい掛け声、今宵がファイナルということもあってか全てが最高潮に達していたように見えた。まぁ、この時も私はあゆみんを只管目で追いかけていた訳ですが(←)ベリーズの「ヒロインになろうか!」はやはり格好良くてさ、おまけにあのキレの良いダンスパフォーマンスはハロプロ中でもトップクラスと言って良いくらい凄く格好良いんですよね~。しかも、そのダンスをハロプロメンバー全員分観られるっつー訳で非常に燃えた。燃えないわけがない!彼女らは可憐であるがそれよりも格好良くて、それでいて完全にやりきる根性がある。決して大きくはない身体のどこにあんなエネルギーが隠されているのか、改めてその凄味に感心してしまった。しかも、土日連続の複数公演で更に最終日は3回公演なんですよ。いやいやいや、凄すぎるわ。

 時間にして約2時間程か、あまりにも時間が来るのが速く感じられ、しかし凝縮された圧倒的なステージングには敬意を表して惜しみなく拍手を送った。モー娘。結成期からハロプロは知ってはいるものの、今の15年を積み上げたハロプロはあの頃とは比べ物にならない程に進化していたし、楽曲もダンスもレベルが非常に高かった。何よりもハロプロメンバーたちのあの快活さ、アレは爽快だし非常に魅力的で気持ちが良い。最近の楽曲しか聴き込まなかった私みたいなガチじゃない人間でもかなり楽しめたし、年配の方も観に来られるくらいに敷居は低めにあると感じた。何だろう、意外とディズニーのパレードとか演劇を鑑賞するようなイメージに近いかもしれない。そういう観方、楽しみ方もあるかもしれないなぁとまた一つ勉強になりました。

 なにはともあれ2週間前に忍ばせた伏線を回収してみて、結果予想以上に楽しめた上に更にハロプロが好きになった、と言うのは個人的に大きい。モー娘。の秋ツアーと℃-uteの冬ツアーが俄然楽しみになったんだぜ!!ハロプロは世界を救う!フッフー!←

 夏コミの戦利品を聴き込もう、そう思っても奴らがまた邪魔をするんだ(何
 奴らとは、そう、アイドルだー!!!という訳で、今日も今日とてアイドルです。


Title:夏空HANABI(初回限定盤[ファーストクラス盤])
Artist:ぱすぽ☆
Release:2012/8/15


-Track List-
[DISC1]
01. 夏空HANABI
02. Dear My Friends

03. 夏空HANABI(Instrumental)
04. Dear My Friends(Instrumental)
[DISC2]
01. 夏空HANABI(MV)


 戦国時代…アイドルと言えばキャピキャピ♪のような一般的偏見に対し割と穏やかではないこのキャッチコピーはどうやら核心を突いているらしい。それぞれのアイドルグループは目立つべく他との差別化と絶対的個性の確立を目指し、ガチで火花を散らしながら今日も切磋琢磨している。結果、どのグループもコンセプトや自身の売りがしっかりしていて、しかも明確である。実に見事であると私は思うと同時に、それが昨今のアイドルブームの面白さでもあるような気がしてならない。
 そんな中で私が浮気相手(ぇ)に選んだのがそうこのアテンションプリーズ☆でお馴染みのぱすぽ☆である。このぱすぽ☆も何気におフランスはパリで毎年開催されているジャパニーズ・カルチャーと触れ合うジャパン・エキスポに招待されており、海外においても人気を博しているのだという。また、かのアーバンギャルドと対バン経験もあり、そのポテンシャルの高さを評価されてもいる。そして、前作『Next Flight』ではGuns N' Rosesの元メンバー等とコラボを試みた、ぱすぽ☆meets LA Metalと題した異種融合も実現させた。つまりは、今後戦国時代の頂上決戦にて天下を手中に収める可能性を十分に秘めているアイドルグループのひとつという訳なんですな。で、話が少々脱線したが、このぱすぽ☆もコンセプトが実に分かりやすく、CAのヴィジュアルイメージから細かい設定まで…いやーあたしゃーアイドルを舐めてたよ、よくそんなアイデアが出るもんだ、と感心している。とは言え、ネタと紙一重の危うさがあるが、ちゃんと様になってるもんな!よし、まずはグループのコンセプトは良しとしよう。肝心なのは楽曲とパフォーマンスだ。一般的なアイドル像で言えば、彼女らが歌う楽曲はキャピキャピした瑞々しく耳触りが良いポップス、というのが定説だと思う。しかし、ぱすぽ☆はあんなヴィジュアルをしているが、前述した様にLAメタルを歌うロック・アイドルだ。ここで差別化とギャップを狙っている訳ですな。パフォーマンスについてはダンステクニックやフォーメーションのポジショニング等、未知数と言うかロックで踊れるものかと、ロックはヘッドバンキングして通過してきた身としては測れない部分が多い。とりあえず、各曲行ってみましょう。

01. 夏空HANABI
 ぱすぽ☆エアライン3部作の第2弾はジャパニーズ・パンクと題しているものの、日本のパンクスと言うと後期黒夢~SADSくらいしか思い浮かばない私が聴いた印象では、疾走感のあるハード・ロックに感じた。むせび泣く様に響く尺八や箏の音色がジャパネスクな古き良き情景を視せ、骨太なバッキングの隙間を美しく駆け抜けていく。表題通りリリックには夏の風物詩が盛り込まれている。しかし、お祭り騒ぎハードロッキンな雰囲気ではない。ここにぱすぽ☆ならではの「旅」というテーマが通っていて、離別と回想録を描いた淡く切ない夏祭りの思い出を歌っている。また、もう一つのテーマ「空」を見上げれば、あの日二人で観た花火が映る。自身のテーマ、ぱすぽ☆の核心がしっかり込められているから、パンクスに挑戦しようとも芯がブレない。見事だ。パンクスと言う荒く熱い夏の猛暑のような熱量を帯びながらも、静寂の夜を迎えればしっとり。リーダーのあいぽんこと根岸愛嬢のウェットな表現が後者を如実に表していると思った。バッキングに関してはアグレッシヴに疾走するコーラスパートが熱く、16分リフの刻みと箏の雅な音色が絡み合うシーンが聴きどころだ。

02. Dear My Friends
 B面は非常にシンプルなガールズ・ロックと言った塩梅で、徹頭徹尾疾走するハード・ロッキンなメッセージソングです。疾走感はA面よりも上で、ポジティヴなリリックが心地よく展開もストレートであるから、ライヴ栄えしそうである。特にギターソロ後のピアノの伴奏で静のワンコーラス→オイオイ男気溢れる掛け声から動のワンコーラスの展開はパッセンジャーへの煽りも含め非常に盛り上がりそうだ。

 さて、ぱすぽ☆はロックを歌う「らしい」と予備知識はあった訳だけども、やはりそれだけでは不安だった。しかし、改めてこうして聴き込んでみると不安も杞憂だったことを理解すると同時に楽曲そのものだけなら、ロックを通過してきたせいか特に違和感もなく耳に馴染んだ。これにパフォーマンスが加わると、ただのロックではなくなって、そこに華やかさ美しさが生まれ視覚的な楽しさ面白さがある新たなロックの形を成す、と言うところなのだろう。そうなるとやはりパフォーマンスが観たくなるもので、去る8月18日に『ぱすぽ☆東名阪zeppツアー』のファイナルに早速足を運んでみました(ぇ
 まず、ひとつ気になったことは意外に女性のパッセンジャーさんが多いということ。男女比で言ったらそりゃ~オイオイの掛け声で明白なんですけど、でも割と女性もアイドル観に行くんですね。これは私が無知だったんだぜ。。。舞台上のクルー(ぱすぽ☆メンバー)にフォーカスを当てると、もりし~こと森詩織嬢のパワフルなヴォーカルワークが一際存在感を放っていたように私の目には映った。ロックナンバーを歌うには頼れる存在というか、大黒柱と言っても良いだろう。勿論リーダーあいぽんもヴォーカルワークが多く、可愛い楽曲に関しては彼女の方が映える事を理解しているようだった。という訳で、白と黄のツートップ、声質のコントラストから言ってもメインを張るのはこの2人で間違いないでしょう。で、無知故に意外だったのが赤と緑、特に赤の娘なおみんがヴォーカルにおいて存在感を発揮していたのには驚いた。オフィシャルサイトのポジションが如何に参考にならないかを痛感した瞬間であったし、良い意味で期待を裏切られて面白かった。マイクを持っていた人数から予想するに、フォーメーションは2×3×4と見て良いのか。。。しかし、意外とメインを貼っていなかったみおみおこと増井みお嬢は何故か居るだけで存在感を放っていて、予想通りネタキャラが強くマスコット的なポジションに見えた。他、ルックス的に存在感を放ちそうなクルーがステージでは意外とそうでもなかったり、改めて生で観てみると案外バランスが整ったチームなのかもしれんなぁ。。。などと、しみじみ感じながらライヴを観ていましたとさ。ライヴ自体MCが多いものかと思いきや、そうでもなく普通にどんどん楽曲を演っていくので、ダレることもなく訓練されたパッセンジャーさんの統率感に感心しながら普通に楽しめてしまいました(笑)アンコールでは誕生日を迎えたなちゅこと岩村捺未嬢のパーソナルカラーである橙色のサイリウムを皆が掲げ、暫し繰り広げられたナウシカのランッランララランランラン~♪みたいな美しい光景には流石に「すげぇ…」と思ったですだ。ダブルアンコールでは10月にリリースを控える3部作最終章の新曲を先行して披露したり、新しい衣装を披露したり、もりし~が暴れたり、なにはともあれ面白かった。年末にもワンマンがあるらしく、これは冬コミ休んででも行かなければならないな!!と思ったのでした。いや、割とマジでぱすぽ☆のライヴはまた観たいんですよ、うん。
 で、話は戻って本作のぱすぽ☆流儀ではファーストクラス盤とも言う初回限定盤には、よみうりランドで開催する『ぱすぽ☆夏空HANABIフェス』の入場パスポートが封入されていて、これだけでライヴを観ることが出来るというサービス仕様なんだ。しかも、よみうりランドって私にとっては地元も地元、ジモッティーでローカルぅなテーマパークで、中高生のデートスポットと言えばー?そう!\よみうりランド!!/ってくらい馴染み深い名所なのだ(要らない情報)そんな感じでどうにもこの瞬間にデスティニーを感じてしまうのです。Zepp東京ファイナルで予習は済んだ。8月26日、改めてぱすぽ☆の生パフォーマンスを楽しんでくるんだぜ!アテンションプリーズ☆フッフー!←
 個人的にまずこのことについて綴らなければならない。

 表題の通り当社が相互リンクをして頂いている、草屋敷さんが運営されている『貧困奇族の小言』が2012年8月13日付でブログの更新を凍結(事実上の閉鎖とも言う)されました。詳細については下記リンクよりどうぞ。

終焉のカタチ【貧困奇族の凍結】

 上記記事で彼が最初に述べた「密かに愛読していただいた数少ない方々」の1人であると同時に「近しい人達」の1人でもあり、それだけで片付けることも出来ない為、ここで色々とお話をしようと思います。

 私と彼のファーストコンタクトは遡ればもう2年近く前になりますが、その時から良くも悪くも変わった人だなぁ、というのが第一印象でした。それは今も変わってませんが(笑)、やはり私の人生で出会ってきた人達の中でも特に変わった方でした。しかし、今だからぶっちゃけてしまいますが、リンクなんか勝手に貼ったり剥がせばいいものを、彼は態々確認のメールをくれるような方です。変わり者ではあるが悪い人ではない事はすぐに理解しました。でも、やっぱり私には変わり者に映るかな(笑

 当社は今月で4周年、このブログに移行する前も含めれば音盤の感想を綴ることを始めてから5年になる。飽きっぽい私にしては意外と長く続いている。2年前に閉鎖を考えた事もあったけども、こうして今も続いているのは読者の方やサークルさん、友人の声があってだと思っている。特に、やたらめったら声に出して私の記事を読みたいと言ってくれた彼の影響は大きく、そのお蔭で今も続けていられる様な気がする。だから、彼には非常に感謝している。が、それは今だから言うのであって、そういうのは記事を書くことで感謝の気持ちを返していった「つもり」ではいる。

 『貧困奇族の小言』は一見滅茶苦茶に見えるが、その実は批評面の理由付けと代替案「自分だったら~する」がしっかり組み込まれ、至極真っ当でアプローチの仕方も興味深いレビューブログだと私は思っている(だからリンク貼ったんですよ)一読者として楽しませて頂いたし、一書き手としても学ぶところが多く非常に刺激を受けました。約2年間の運営お疲れ様でした。そして、今後のご活躍を期待しております。
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管理人

竜美 悠(You Tatsumi)
サンキュー!
アラーイさーん♪

島に転職しました。
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