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音楽を中心に雑多に書き散らしてるブログ。
形有る全てのモノはどこかで必ず終わりが来るというもの。
どうやら夢の籠に蒐めてきた幻想界隈の崩壊は止まらないようだ。。。
永い冬が明けようとしている弥生、Aliesonが活動休止を発表した。

Aliesonの今後の活動に関してのお知らせ。

特に驚きとか喪失感は無くて、妙に納得して冷静に事実と向き合う事が出来ている。
冷めている訳では無く、無関心な訳でも無い。
Aliesonとの間に程よい距離感が保てていた、ただそれだけのこと。
私はファンだったかもしれないし、或いはファンではなかったかもしれない。
それでも、私の作品の楽しみ方に絶大な影響を与えた…いや、楽しみ方を変えてしまったと言ってもいい偉大なサークルであることには違いないのだ。結局、そうやって記憶に強くインパクトを残すサークルってのは本当にほんのひと握りしか存在しないんだな。溺愛よりも尊敬の方が大きい、それが私にとってのAliesonだ。

2007年から活動していたAliesonは活動歴こそそこそこの中堅ではあるが、個人的な印象として正直に言えば良い作品を創るようになってきたのはここ1、2年だと思っている。それは音楽的にもコンセプト的にも。初期の小奇麗なシンフォニック系ロック/エモコアは当時は“それなりの”クオリティーではあったが、それでも“それなり”止まり。同期のサークルの作品に比べて印象の薄い作品が多かった。しかし、とある作品の発表によりそのネガティヴな印象を一気に吹き飛ばすことになる。それが“覚醒”ってやつなのかもしれない。ある意味バブルガムなこの界隈では実に稀な遅咲き晩成型のサークルだ。それもまだ進化、または深化、或いは神化する可能性を予感させる。作者の成長を見守っていく楽しみもある同人音楽において、これほどワクワクさせてくれるサークルは今や貴重な存在だった。さて、ここで記憶に焼きついている作品を羅列していこう。



『rabbit~冥府の果実 / 硝子の肖像~』
『rabbit ~冥王に仕えし繋囚の花嫁~』


まずは、やはり連作企画【project rabbit】の2作品。印象が薄いと前述したシンフォニック系ロック/エモコア路線の作品群の中で突出していたなぁ、と今改めて聴いても頷ける2枚の力作だ。作品を構成する楽曲の水準が高いのと方向性がしっかり定まっていると感じた。調和が取れていると言うのか、良い安定感がある(他の作品には必ず弱い箇所があった)。パスワード入力で見る事ができるおまけページの用意等も、この企画には特に気合が入っていた。そこにAliesonの拘りが垣間見えたりもした。しかし、同時にこの路線の限界も感じてしまった、良くも悪くも傑作。



『BORDER LINE ~閉鎖病棟監禁秘記~』

で、これこれ!これね!過去のシンフォニック系ロック/エモコアと現在のデプレッシヴ/オルタナティヴ・ロックのどちらにも揺れる、その狭間で孤高に佇む作品、通称『境界線』だ。Alieson覚醒のプレリュードであり最高傑作/名盤、とやや矛盾しているがこれを通過せずしてAliesonは語れない最重要作品である。フルレングスのボリュームで楽曲的にもコンセプト的にも総合して強度のある作品はこの界隈では稀有な存在だと思っている。そんな名盤が生まれたのは美術芸術に造詣の深い久遠ゆんの感性が強く反映されている所以だろうか。「芸術とはヒトそのもの」というある画家の言葉を思い出す。それにしても『境界線』の作品デザインは本当に面白かった。こんな表現方法があるなんてね、聴き込んでいく度に感銘を受けたものです。この作品との出会いこそが、私の作品の楽しみ方を根本的に変えたのです。ほら?私ってやたらめったらに境界線境界線煩いでしょ?この作品の記事を書いたあの時に作品の中に境界線を見出す鑑賞方法(?)を会得したんですよ。それ以降は作品の考察や妄想が本当に楽しくなってね。境界線って考え方捉え方は作品の楽しみ方を無限大に広げるんだよ!「人生を変えた」等というクリシェを言うつもりはないが、限りなく近い感覚である。これが私がAliesonに溺愛よりも尊敬を抱く理由だ。



『Need A reason?』

最後はこれね。Alieson覚醒の作品。2011年、元気が無かった通り越して瀕死状態同然だったゴシック界隈で孤高に毒牙を剥いていたのがAliesonだった。一体どこでここまで差が付いてしまったのだろうか。慢心、環境の違いか?『境界線』以前の綺麗めシンフォニック・ファンタジー・スタイルを脱ぎ捨て、境界線を越えて「MiddleIslandよ、これが曝獣だ」と言わんばかりの醜い本性を曝け出したAlieson“真”の姿。ここまで綺麗に積み上げてきたものを自らの手で破壊するという表現は、ヒトの自傷行為のソレに似ている。その是否をリスナーにダイレクトに問い掛けていたのは実に重く痛烈だった。喪失には痛みを伴うものだが、それが快楽になれば答えはただひとつ。洗脳されたかの様に「Yes!I Need Alieson!」と復唱するのみ。『境界線』以降この作品を含め『OVER DOSE』『xxphobia』は以前とは比べ物にならないくらい楽曲が作り込まれている(特にバッキングは雲泥の差)。ダーク路線はどれも安定して水準が高いが、Alieson覚醒の記念碑である『Need A reason?』を私は推したい。

以上、私が勝手に考えるAliesonの代表作3作(4枚)を挙げさせて頂いた。
私の妄想であるが、現在のダーク路線の探求を突き詰めていった先に何かを見出した時、その時Aliesonはもう一段階覚醒するのではないかと私は予想していた。それは進化かもしれないし深化かもしれない。或いは良くも悪くも変化、変態かもしれない。いずれにしても再び積み上げてきたモノを以て表現してくれるだろうと思っていた。そこまで予感させてくれたAliesonは、現同人音楽界隈においてやはり稀有な存在なのだろう。Dream Cageの精神は「Need Alieson」と共に。いつの日か、再び境界線の先を視せてくれる事を祈って。今はおやすみなさい。
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去年に比べ豊作過ぎる為の備忘録。



Title:約束
Artist:東京女子流
Release:2013/1/30

BDで華麗に蘇ったMVを何度も観てはフリ完コピ修行の日々を送ってます(ぇ
しかし「おんなじキモチ」の凄まじいハピネスは胸がドキドキする。これが恋の予感?彼女達の眩しい笑顔が続くような世の中にしていかなきゃなぁ、とか思わず壮大な想いが芽生えてしまう。これが恋なのか?「Rock you!」のひーちゃんの半端ない可愛さにハートがブレイクする。なんだそれ!その仕草グッジョブ!こ、これは恋だー!!某雑誌の付録だったDJ REMIX集も原曲以上に踊りたい衝動に駆られる。肝心の「約束」MVが収録されていない事だけを除けば大満足大充実のType-Aでした。次はType-Bか(まだまだ続く


Title:A Careful Ecstasy
Artist:bvdub
Release:2013/1/15

去年は13枚アルバム出したとか聞いて、単純計算で1ヶ月に1枚以上リリースってなんだこれ。今年も既に1月時点で2枚もアルバム出てたし、ほんとどうなってんだこの人。。。とりあえず私はアートワークが気に入ったこちらをバイ。ソウルフルなダブ・テクノからアトモスなIDM~ニカ/シューゲイザー、チルウェイヴ/ウィッチハウス、ポスト・ロック/アトモス・プログレ風のサウンドまでバラエティに富んでいて全6曲77分聴き応えがあった。淡いサウンドスケープを漂うソウルフルなヴォーカルがスっと心に響いて超気持ちいい。安眠のお供で大活躍中。


Title:Vertikal
Artist:Cult of Luna
Release:2013/1/29

第二の故郷(?)瑞典産ポスト・メタル/ポスト・プログレ/ドローン/ドゥーム・ストーナー/スラッジ・メタルの6枚目。暗黒に濁った重圧轟音を正座で瞑想しながら全身で浴びて夢見心地。音色を的確に捉え配しレイヤーを重ねるセンスが冴えているし、展開も緩急とメリハリを効かせ丁寧に繰り広げている。その分ヘヴィネスは減退したが、結果非常にバランス良く仕上がってる。個人的には圧倒的なスケールと説得力で聴かせる18分強の#03「Vicarious Redemption」が好き過ぎる。この1曲の凄味だけで本作は拍手喝采の傑作だよ!ポスト・メタル=タルいのイメージが吹き飛ぶね!


Title:ワクテカ Take a chance
Artist:モーニング娘。
Release:2012/10/10

去年買ってたのに13thアルバムに満足して積んでた為、新譜のついでに封印を解いた51枚目。ブロステップの「恋愛ハンター」から続くエレクトロ路線は健在で本作はダブステップ~EDMな印象で勢いと力強さがある。れいなのネコミミが似合いすぎてるのも良い(ぇ)。B面「普通の少女A」はゴシック歌謡と言うか何かもうMiddleIsland×清風明月って印象しかなくて、多分この2組を知っていたらニヤけると思う。ニッチなサウンドまでやる辺り、良くも悪くもやはりハロプロだなぁと思わされた。いいぞもっとやれー!!


Title:Help me!!
Artist:モーニング娘。
Release:2013/1/23

何だかんだでナウいサウンドを取り込んでる娘。の52枚目。EDM×つんく♂歌謡のタイトルトラックで早速11期生の小田さくらが存在感のある歌声を披露している。親父ギャグが炸裂したリリックが寒いが、れいなが歌えば何故か格好が付くからまぁ悪くない。いや、むしろ好きだな!B面は近年の王道ハロプロ・ポップスで、サビでユニゾンしない大合唱が挿入される所が元気いっぱいで良いな。EDMも良いが、こちらの方が心が救われる。


Title:Shrine of New Generation Slaves
Artist:Riverside
Release:2013/2/5

当社09年年間ベストの頂点『ADHD』は自国でも大人気、そんな現代プログレ神こと波蘭産のRiverside神の4年振りの新作。マリウス先生超待ってた!黒い予感(BAD NEWS)は蓋を開けてみれば予感は杞憂でしかなく見事な傑作でした。『ADHD』のメタリックなヘヴィネスを削いでEP『MiMH』を通過して原点回帰した様な作風、オーガニックな鬱エレクトロニカ/アンビエンス含有の70s風味が耳に心地良いプログレ、つまりこれがRiverside神だよ!ってことだな。やってること自体は至ってシンプル、これがセンスの成せる業なのかな!やっぱりマリウス先生の美声に惚れてまう。ニヒリスティックなコンセプトも巨匠トラヴィス・スミス大先生のアートワークも大好きだ。余裕の年間ベスト候補だな!


Title:The Afterman:Ascension
Artist:Coheed and Cambria
Release:2012/10/9

米国産プログレッシヴ/オルタナティヴ・ロックによる連作コンセプト・アルバムの前編。リリースされたのは去年だが、後編と一緒に購入。シンプル且つコンパクトに構築された楽曲は聴き所をしっかり抑えているし、エモーショナルな歌メロにもフックがあって無駄も隙も無い。トータル40分にも満たないが聴き応えも満足感も充分に得られる良いロック音盤だ。個人的には組曲の#07「Key Entity Extraction III: Vic the Butcher」のサビにガツンとヤられたなぁ。これがロックよ~ってね。


Title:The Afterman:Descension
Artist:Coheed and Cambria
Release:2013/2/5

米国産プログレッシヴ/オルタナティヴ・ロックのアフターマンの後編。こちらの方がオルタナティヴ然としたエモーショナルな響きが強い印象で、前編も捨て難いが私は後編の作風の方が好き。いや、どちらもシンプル&コンパクトに纏まったコヒカンらしい音だけどね。オルタナティヴ・ヘヴィネスなリフとエモーショナルなメロディーラインがドストライクな#05「Gravity's Union」が大好き。これだけで買う価値が私にはある。年間ベストあるで!


Title:In Crescendo
Artist:Kingcrow
Release:2013/1/24

伊産プログ・メタル/モダン・プログレの4作目。薄暗系プログレの系譜とのキャッチフレーズに思わず手に取ってしまった。確かにダーク・ハードかつミステリアスだが、メロディアス・ハードな爽快さやシンフォニック・ロックのメロウさも併せ持っていて、暗と明のコントラストが中々美しい。ダイナミックなバッキング、アンサンブルも聴き応えがある。いや、久しぶりに好きな系統のプログ・メタルだよこれ!結局ここに戻ってきてしまうんだなぁ。


Title:ALONE
Artist:U-KISS
Release:2013/2/13

女子流ちゃんを追っているとK-Pop界隈も割と無視できなくなってくるという訳で、「Fobidden Love」でハマったU-KISSの新譜。静寂のヴァースから緊迫感を高めていくブリッジを経てBPMの速いビートでサビを爆発させる。速いが歌メロが死んでない所は良い。それより間奏のダブステップ・パートのパフォーマンスが好き。演出も良いな。B面はEDMって印象かな。疾走感と緩急も相まってA面にインパクト負けするかなぁ。多分飽きた頃に好きになるだろう(ぇ


Title:DULCE
Artist:Especia
Release:2012/9/30

2013年は個人的にこのEspeciaに注目していきたい。時代錯誤もいい所なアーバン・ファンクですよ。つまり、女子流ちゃんサウンド超すきーな私の感性にドストライクってことですよ。クリーン・トーン連符の刻みがツボ過ぎる。アーバンにサックスとか超シブイぜいい趣味してるぜオヤジ!!正直売れる気がしない(笑)でも、好きな人はきっと大好きになる、聴けば聴くほど好きになる、そんな時代を逆行してる魅力的な音。


Title:ファーストアルバム(仮)
Artist:アップアップガールズ(仮)
Release:2013/1/30

乾「好きな言葉は…」日吉「ゲコ駆除だ!!」という訳でハロプロに下克上だ!(違う)なアプガの1stフルレンス。アイドルなのにブックレットが白黒で全俺が泣いた!元ハロプロエッグだけあって、鍛え上げられた基礎パフォーマンスは相当に高い。危うさと言うかスリリングさが無い安定感には安心感を覚える(笑)。ガチ過ぎるEDM#04「UPPER ROCK」の格好良さに素直に惚れた。更にEDM~ブロステップにリミックスされた#14が凄すぎてまた惚れた。約14分のノリノリなDJミックスの#15も現場的なノリが楽しい。ハロプロの血筋を継承しながらも、ハロプロのグループではないハイブリッド型のアプガは大いに可能性を秘めてる。今後どうなっていくのかが楽しみだ。


Title:Life goes on
Artist:DOROTHY LITTLE HAPPY
Release:2013/2/20

どうやら私の中には宮城様式美少女アイドルの息吹が吹いているらしい。例えば石田亜佑美(モーニング娘。)、例えば新井ひとみ(東京女子流)、例えば高倉陽鞠[CV:荒川美穂](TRIPLE H)←…私がロックを通じて北欧は瑞典に惹かれるのと同じように、どうやら私は東北は宮城にいつの間にか惹かれていたようだ。その宮城を意識する度避けては通れないのがこのドロシーだ!特に石田亜佑美がバックダンサーとして在籍していたと言う記憶もあって、ここ一年程ずっと気になっていた存在だった訳で、この度めでたく1stフルレンスがリリースされたので買ってみた。結論から言って傑作、ドロシーの名にかけて天命を全うしようとするその健気な姿に全俺が泣いた。厳しい時代を生き抜くための生命力に溢れた音のアルカディアだ。ここにも幻想があったんだ。。。


と、言う訳で次回はドロシーの『Life goes on』をレビューしよう。
いやぁ~2013年キてるね!今年は音楽聴くのが楽しいぞ!
先日の食事の席であったお話。
某音の迷宮の偉い人から「BABYMETALってどうなの?」との質問があった。
その場では大した話も出来なかったので、改めてここで書いてみる(迷宮の偉い人向け

BABYMETALとは何か?の詳細は自身でググってもらった方が早いだろう。
ここで簡単に紹介すると、メタルを演る3人組のアイドル・ユニット。
まぁ、これだけだとアレなので、もう少し踏み込んで紹介しよう。まず、グループの母体としてさくら学院ってのが存在する。そのさくら学院の重音部と言うのがBABYMETALだ。学校の部活動みたいなコンセプトだと思って構わないだろう。当然の事ながら、所属メンバーはさくら学院のメンバーなので、義務教育卒業と同時にグループを卒業するルールが適用される。
で、BABYMETALのセンターを務めるSU-METALこと2代目生徒会長の中元すず香はこの春義務教育を終える為、さくら学院を卒業→BABYMETALは解体か?と、今後の動向が注目されていた(一部で)そして、今月のお話。さくら学院が中元すず香の今後を正式に発表した。以下引用―


梅花の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、本日2013年2月1日 重音部BABYMETALのライブ公演におきまして、BABYMETALは、中等部3年 中元すず香(生徒会長)の卒業後も引き続き活動を
継続することを発表いたしました。

BABYMETALはさくら学院の重音部内のユニットとしてこれまで活動してきましたが、中元すず香の卒業を機に、さくら学院の重音部という枠組みから卒業し、
1アーティスト“BABYMETAL”として、次のステップへ新たなスタートを切ることになりました。
水野由結、菊地最愛におきましては、さくら学院在学中ですが、本人達の意思を尊重し、更なる成長を目標に、BABYMETALの活動を《課外活動》として引き続き継続していくことを決定致しました。

さくら学院としましては、成長期限定という限られた時間の活動の中から、
独り立ちしていくユニットが生まれていくことをとても嬉しく感じております。
御父兄の皆様には、引き続き、さくら学院メンバー及び、BABYMETALへの暖かい御声援をどうぞ宜しくお願い致します。

2013年2月吉日
さくら学院 教員一同



―以上引用。
という訳で、めでたくBABYMETALはさくら学院から正式に独立を果たしました。
国内外からの注目度の高さや活動の実績がさくら学院に革命をもたらしたのだろう。あぁ、ここにも幻想があったよ。こういうのってやはりワクワクするし面白いよね。
以上がBABYMETALの近況(前置き

さて、BABYMETALってどうなの?って本題に入りましょう。
結論から言うと、私にとっては音盤を買うか買わないかの微妙なラインのアイドル。
特別メタルが好きな訳でもないので、楽曲面では惹かれるモノがあまりない、と言うのが正直な所だ。が、これだけだとお話が終わってしまうので、今年頭にリリースされた新曲を元に少し書いてみる。



『イジメ、ダメ、ゼッタイ』と言うなんだかとってもタイムリーな表題の楽曲。
これでBABYMETALはメジャー・デビュー、さくら学院に革命、つまりBABYMETALは“今”とってもキてる!?って事なんだ。いつものタワレコで試聴した時も思ったが、楽曲はかなりしっかりしてる。いや、ガチのメタルだ。ピュアなメロディック・パワー/スピード・メタルって印象で、メロディーは中々良い。バッキングの出来も良い(メタルはこれが重要)と思う。緩急ヲタの私には特にツーコーラス目のヴァースが美味しく映る。アニソン・メタルぅなサビ→大サビへの高揚感も良い。中元すず香の清涼感がある歌声も聴き心地が良く、重厚なバッキングといい塩梅でバランスが取れているように思う。ストレートなリリックはまぁアレな感じだが、アイドルはこれくらいが良い感じなんだよ。特に欠点らしい欠点が見当たらない。多分普通に買ってしまうな(さっきと言ってること違う

音楽は分裂と融合を繰り返しながら細分化し変態していくのが常であるし、一見イロモノに映るBABYMETALもメタルが変態化した“今”のメタルと捉えることはできる。そうやって文化は継承され変化し拡大していくものだし、BABYMETALの存在は私は好意的に見てる(音盤買うかは別として)。ティーンエイジャーのアイドルにメタル歌わせちゃう日本って国はやっぱり病んでるし変態だネ!!個人的には中元すず香の歌声は好きだし、将来のメタルクイーンに成り得る可能性を感じる。ユニット自体もメジャー進出と革命でまだまだ面白いことがやれそうな可能性を感じる。国内外共に今後も注目を集めていくだろう。という訳で、

「BABYMETALってどうなの?」→「良いと思います!」

で〆たいと思います。
あ、母体のさくら学院もよろしくね!(ぇ


Title:約束
Artist:東京女子流
Release:2013/1/30


-Track List-
01. Intro
02. Bad Flower
03. 追憶 -Single Version-
04. ディスコード
05. それでいいじゃん
06. 大切な言葉
07. 月とサヨウナラ
08. 幻
09. Overnight Sensation ~時代はあなたに委ねてる~
10. ふたりきり
11. Lolita☆Strawberry in summer
12. 約束
13. Outro
14. ヒマワリと星屑 -English Version-
15. 月とサヨウナラ -Royal Mirrorball Mix

-Total 1:16:58-



~あの日交わした『約束』をもう一度…~

 “アイドル戦国時代”…正直な話、私はこの歳にもなって今更アイドルを追いかける行為に羞恥心やある種の後ろめたさが無い訳ではない。しかし、これがなかなかどうして面白くて抜け出せないのだ。ここで言うアイドルの面白さは楽しさとは意味が違うことを先に述べておこう。現場で観るアイドルのパフォーマンスは楽しい。が、それだけなら多分私はここまでハマることはなかった。アイドルの主戦場は現場であろうと、音楽である以上私は作品を重要視する(時代錯誤もいいところだけどね)。その作品が、コンセプトが、実に面白いのだ。現場は楽しい、作品も面白い、だからハマる。実に明解で単純なことだ。私にとってそれに当て嵌ったアイドル(厳密にはアイドルではない)がたまたま俺の青春!女子流ちゃんこと東京女子流だった、ってだけのことです。まぁ、楽曲に惚れ込んでるというのが一番にあるけどね。

 と言う訳で、東京女子流の3rd『約束』のお話をしましょう。本作は当社の2012年年間ベスト【邦楽部門】を見事に制した2nd『Limited addiction』より約10ヶ月振りとなるアルバムで、同アルバムからシングルカットされた『追憶 -Single Version』と武道館単独公演へ向けた『ROAD TO BUDOKAN 2012 -Bad Flower-』にTRFの20周年に関連してカバーした『Overnight Sensation ~時代はあなたに委ねてる~』の他、新曲5曲+αの内容となっている。まず本作を聴いて強く確信した事がある。やはり東京女子流のアルバムはコンセプト作品だった、という事。しかも驚くほど強度が高い。元々新作への期待は日に日に増していたがこれは予想外だった。作品内容の表面だけを見れば、前2作と同様J-POPらしいベストアルバム的な作りではある。しかし、1st『鼓動の秘密』が未熟なありのままの少女たちのイノセンスであった様に、また2nd『Limited addiction』が思春期の狭間で揺れる歪なアンビバレンツであった様に、それらを受け継ぐコンセプトが込められている。決意、とはたった二文字だけで表現出来るほど浅くはない。本作の楽曲全てを以てそう物語っているのだ。

~そこに幻想は在るのかしら?~

 いつの時代も喪失は痛みを伴うもの。現実(リアル)に生きている以上それは乗り越えなければならない。今でこそ溺愛している作品『Limited addiction』を根本から好きになるまでにはイノセンスの喪失と向き合わなければならなかった。夢を見る為に現実を見る(受け入れる)、などと矛盾しているがそんな葛藤があった訳です。『鼓動の秘密』に視るイノセンスはやはり奇跡的でとても儚い輝きを放っていた。しかし、彼女たちだって人間である以上成長を止める事は不可能で、それが自然の摂理というもの。普遍的なポップ・ミュージックからアーバンな質感とブラックネスを纏ったグルーヴ・ミュージックへの極端な変貌『Limited addiction』は、そんな極当たり前の事を作品を通じて伝えてくれていた。それは、現代日本に蔓延するアダルトチルドレンたちへ「大人になれ、現実を直視せよ」と痛烈なメッセージと共に警鐘を鳴らしていたのかもしれない。イノセンスの喪失という痛みはあったにせよ、確かに東京女子流の幻想がそこにはあった(前置き

 痛みはやがて中毒となる。そうやって「ハマって」いった『Limited addiction』から新たなステージへと移る本作『約束』は結論から言って見事な傑作だ。いや、最高傑作と言っても過言ではない。奇跡的な誕生から成長、成長から挑戦、それらを経て見据えるNEXT女子流の姿とは…、といった具合にコンセプトが変化していくと共に音にも変化が表れている。日本武道館単独公演へ向けリリースされた『ROAD TO BUDOKAN 2012 -Bad Flower-』収録曲である#02、#04、#11辺りでポップネスを脱ぎ捨てアーバン/ブラックネスを纏った様に、それを脱ぎ捨てロックに路線変更か?と思いきやそう単純なモノでもなかった。そもそも思い違いだったようで、実はイノセントなポップネスやアーバン/ブラックネスを脱ぎ捨てた訳ではなく、根底にはしっかり残っていた。ポップネスもブラックネスもアーバンだって、そうあのイノセンスさえも一切失われていなかったんだ!つまり、本作『約束』は前2作の特色をしっかり踏襲してブラッシュアップ&アップグレードと、更に地に足が着いた力強さを身に付けた初期三部作集大成的な、まさに“今”の東京女子流が描かれている(勿論、未来のNEXT女子流を予感させる楽曲もある)作品ってことなんだ!そこには夢だって希望だって、そう幻想だって在るんだよ!東京女子流の幻想が!かつて受け入れた痛みさえも癒す心の救済、東京女子流の少女幻想が!俺の青春!女子流ちゃんから俺の天使!女子流ちゃんへと溺愛が!今!加速する!!(何言ってんだコイツ…

~『約束』に潜む一筋のボーダーライン~

 東京女子流の作品は#01「Intro」で始まり#13「Outro」で終わり、プラスアルファでボーナストラックが付属する構成で一貫していて、本作もまた東京女子流の様式美で構築されている。この「Intro」と「Outro」はただのインストトラックではない事は前2作を聴いていたら分かるだろう。1st『鼓動の秘密』の「Outro」と2nd『Limited addiction』の「Intro」は同じ楽曲で、一部に新たにアレンジが施されている程度、作品と作品を繋ぐ架け橋としての仕掛けがある。この様式美に従えば、前作の「Outro」と本作の「Intro」も同様の仕掛けがあるのだろう、とリリース前から容易に予想はついた。しかし、驚きはある。前作「Outro」のジャジーなムードから突如ロックに変調し、ギターが荒々しく唸り吼えるあの不可解な展開は、本作の#02「Bad Flower」に繋げる伏線だってこと。ロックを取り込んだのは単なる路線変更でもなければ迷走でもない、これは予定調和だったんだ。これこそが東京女子流のアルバムがコンセプト作品たらしめる決定的な説得力を持っていると言っても良い。やはり、東京女子流に幻想は在るんだよ。

 その幻想は音にも宿っていた。#01「Intro」も新たにアレンジが施されていて、エレクトロニカ/ドローン/サイケデリックな映画音楽の導入部を想起させる、神秘的なサウンドスケープで始まる。今までとは明らかに違う、新たな始まりを予感させてくれる。あのムーディなジャズサウンドはアナログ的なセピア色のミックスから次第にクリアな音質へと変化していく演出が洒落ている。そして、ロックへと突然の変調から#02「Bad Flower」への繋ぎ方は予想通り、あぁやっぱりそうくるよね。で、漸く本題で悪の華ことこの#02「Bad Flower」が本作のボーダーラインだ。東京女子流の全てのアルバムが地続きに繋がっていると捉えると、前作最後の楽曲「追憶」と本作#03「追憶 -Single Version-」に丁度挟まれる構図になる。この二つの「追憶」のイメージカラーは白、対して悪の華のイメージカラーは黒。『約束』には「追憶」を分かつ明確な黒い境界線が存在する。境界線以降には温もりと希望、前向きさに満ちている。

~無垢の蕾はやがて悪の華を咲かせることだろう~

 悪の華こと#02「Bad Flower」は作品構成に視るボーダーラインだけに留まらない。東京女子流のアルバムは地続きに繋がるだけでなく、レイヤーの様に重なり繋がっている(この考えに至ったのは表題曲「約束」の考察と妄想がきっかけなので、その辺りは後述する)。無垢と神秘に満ちた東京女子流少女幻想の代名詞というかもう名曲中の名曲!(100%中の100%的なニュアンスで)と声高に言いたい「鼓動の秘密」は悪の華と同様に「Intro」から数えて2曲目に当たり、レイヤーを俯瞰すれば丁度重なって視える。未熟な少女を植物、花で例えるとしたらそれは蕾だ。「鼓動の秘密」とは胸の奥に秘めた小さな想い、壊れやすく儚い蕾さながらだ。

≪胸の奥で叫んでも≫
≪聞こえない 届かない≫


「鼓動の秘密」のコーラスパート頭のリリックにはこうある。一方、#02「Bad Flower」のコーラスパート後半のリリックには

≪閉じ込めてた秘密の感情が≫
≪胸の奥で狂い咲いてる≫


とある。まさかね…。意外やなかなかゴシックな展開になって参りましたよ。「鼓動の秘密」の秘密の感情とは淡い片想い。胸の奥で願い叫んでいたことはただ一つ

≪ホントの ワタシ見つけて≫

ここに少女の弱さが在る。強さの裏に在るのは弱さだ。それを悪の華ではこう振り返る。

≪とっくに全部諦めてる≫
≪そうやっていつも強がりを言って≫
≪本当の自分を押し殺してた≫


こうして無垢の蕾は悪の華を咲かせることになった。無垢の天使で在り続ける道もあったはずだが、本当の自分を解放する道を選択した。あの時指に身に付けていた紫色の薔薇はこの事を示唆していたとでも言うのだろうか?
 以上妄想終わり。しかし、この楽曲は元々シングル曲な訳だけど、あのシングルで聴いた時はここまでの妄想に至ることはなかった。それがアルバムに組み込まれる事によって、本来のリリックの意味とは別の意味を持つ事に気付かされてしまうとは…。ここまでの強度を誇るシングル曲が果たしてあっただろうか、いやない。改めてその凄まじい楽曲の強度に感嘆してしまう。いやいや、こりゃ凄いよ。改めてアルバムという作品形態の面白さと重要性を教えられた。また、滅茶苦茶好きな「鼓動の秘密」との強い結び付きを感じさせてくれた事によって#02「Bad Flower」が更に好きになった。グッジョブ!女子流ちゃん!

~成長と挑戦を経た“今”の女子流~

 悪の華に続く#03「追憶 -Single Version-」は前作からのシングルカットで、頭からシングル曲が立て続けに並ぶのも珍しいが、ボーダーラインの作用もあって流れが非常に良い。静寂と荘厳に包まれたノスタルジーなオリジナル版とは違い、ストリングスをフィーチュアした気品の良さはそのままにアコースティカルな温もりがあり、内には確かな力強さと前向きさに満ちている。
 再びロック路線へと移る#04「ディスコード」は歪み捲くったギターがノイジーに暴れるサイバーなロックサウンドでありながらファンキーなリフワークやグルーヴをも感じさせる、確かなブラックネスも共存する強度のある楽曲だ。ギターのキメが一々格好良いし、特にアウトロのギターソロは土方先生マジ良い仕事してる!これぞ職人魂のギターソロよ!
 最初の新曲#05「それでいいじゃん」は予想通り、お気楽で能天気なブラックネスのグルーヴが非常に気持ち良い楽曲。やっぱりグルーヴが優秀です。でも、前作のそれと決定的に違うのは「それでいいじゃん」と柔軟に割り切ることを歌っていることか。同じブラックネスでも地に足が着いた感があってとても心地が良い。
 女子流ちゃんのアンセム的な「おんなじキモチ」と同じくアニメ「はなかっぱ」のエンディングテーマである#06「大切な言葉」は失われていたと勘違いしていたイノセンスがある。それだけで心が満たされるのに、イントロのアコースティック・ギターによるハピネスに満ちた調べを耳にしたらもう涙腺が崩壊するじゃないか!この楽曲の美味しい所はブリッジ後半でフックを効かせた跳ねのリズムと歌メロで、さり気ないテクニックが施されてる。それがあるからこそコーラスパートの眩いまでのハピネスが輝く。強度のあるガチの楽曲が並ぶ中で一際存在感のあるポップ・ミュージックの安心感と多幸感が半端無い!そのポップネスさえもかつてのそれに比べ洗練されて、“今”の女子流にマッチしている。隙は無い。

~“過去”と“今”と“未来”を繋ぐNEXT女子流~

 本作が本領を発揮するのはここから、って事でアルバム後半の流れは特に神掛かっている。
 まず去る日武公演で先行披露した新曲#07「月とサヨウナラ」は今までに無い、椅子を使用した艶やかなパフォーマンスが印象的だった。楽曲はジャジーでムーディ、そしてアーバンな質感で前作のそれとはまた違った新機軸だ。東京女子流は失恋の歌が多いが、それらとも違う大人の女性を演じることに挑戦している。歌メロも複雑で、よくモノにしているもんだと感心する。
 で、本作のベスト・オブ・キラーチューンに挙げたいのがこの#08「幻」だ。端的に言って滅茶苦茶カッコイイ!ここまで尖ったグルーヴはヤバイ!ブレイクビーツなドラムにベースがとにかくブリブリベロベロバキバキ暴れ捲くるのがもう最高!なリズムセクション大好きなベース・ミュージック好きーは心も身体もガッツリ持っていかれる訳ですよ。ベースが強靭過ぎて他が霞むが、クリーン・トーンでファンキーに刻むバッキングも良いし、コーラスパートへ16分リフで雪崩れ込むキメもカッコイイし、間奏やアウトロでメロディアスに弾き倒す職人気質のソロワークも素晴らしい!土方先生マジグッジョブ!(本日二回目)勿論歌も良く、アグレッシヴな力強さはずば抜けている。これまで歌唱メインだったのは新井ひとみと小西彩乃の2人だったが、この楽曲は珍しくサビですらユニゾンパートが殆ど無い、全員均等に歌割りがあるのも特徴と言えよう。歌においても成長を感じさせる本作で、この楽曲で特に成長が著しく映るのが中江友梨。もはや歌において頭角を現してきたと言える程の存在感がある。元々カッコイイ系の楽曲が似合う彼女の独特の節回しと安定感を得始めたパンチ力がある高音域によって、グルーヴィーなベースラインとコントラストとなり突き抜ける、楽曲の格好良さを更に助長している様に映る。ちと褒め過ぎかもしれないが、そう言わせるだけの存在感があるし、ゆりちゃんが化け始めてるだとっ!?とかテンションも上がる。「幻」なんてアレンジの予想が全くつかなかったが、蓋を開けてみれば予想の遙か上を行く何もかも凄みに満ちたベスト・オブ・キラーチューンだった。このクオリティは変態過ぎるェ。。。
 褒め捲くりの#08「幻」のアウトロに対し続くのが#09「Overnight Sensation ~時代はあなたに委ねてる~」で、カバー曲でありながら流れが非常に良い。ライヴで幾度も観てきたせいか、サビを聴くとあの「くるくるうんぱっぱ♪」の振り付けがすっかり身に染みてることを実感する(ライヴ行き過ぎです)。ツーコーラス目のヴァースで跳ぶ、めいてぃんこと庄司芽生の「いっかーい!」でニヤる(ライヴ行き過ぎです)。時代はあなたに委ねてる、そう時代は女子流ちゃんに委ねてる!と言うのがコンセプトなのだろう(これについては後述する)。
 4曲目の新曲となる#10「ふたりきり」はひーちゃんこと新井ひとみが本作で「一番好きな曲」と公言するだけあって、その思い入れの強さは歌の表現に明らかに表れている。ヴァース頭の歌は声が弾んでいて、この曲が好きで好きで堪らない好き好きオーラが半端ない。ちゃんと自分のモノにしてることに感心する。リリックも“今”の彼女たちにとって地に足が着いた感じでシンクロ率も限りなく高い。イントロはギターがツインリードとソロの掛け合い、グルーヴの効いた裏のハイハットとタンバリン、ベースとシンセの16分ユニゾンでヴァースへ雪崩込み、と聴き所いっぱい。ヴァースはミディアムだが弾む歌メロにさり気なくグルーヴィーなドラムが良い。クリーン・トーンのアルペジオでスロウに落ち着くブリッジはウェットな演出が気に入ってる。5発のキメでコーラスへ入るのも女子流の様式美ならではでフックが効いて凄く良い。イントロと同じく裏拍で跳ねるコーラス・パートは歌が特に印象に残る。本気なんだ~\イェーイ♪/ぶつけるんだ~\イェーイ♪/の掛け合いがポップネス、ハピネス、イノセンスに満ちていて非常に気に入ってる。特にツーコーラスの

≪くいしばって 頑張るんだ≫

には聴いてるこっちが励まされ、涙腺が壊れる。普通に恋愛の歌ではあるが強さの変化が感じられる良い曲だ。「鼓動の秘密」にあった儚さ弱さは#02「Bad Flower」で極端に振り切った空虚な強さに変化した。この#10「ふたりきり」では弱さも認めた芯の通った強さがある、前向きさがある。だから楽曲にパワーも魅力も宿っているのだろうし、そこにはやはり夢も希望も幻想もあるよ。こりゃ新たな名曲だね!
 女子流ちゃんの先輩に当たる(一部で)伝説の女性ダンス・ヴォーカル・ユニットSweetSのデビュー曲を女子流オリジナル版#11「Lolita☆Strawberry in summer」として10年代に再生。ミステリアスなR&Bの原曲も良いが、女子流オリジナルがとにかく好き。語弊は大いにあると思うが、これが女子流プログレッシヴ・メタルだー!とあのシングルで聴いた時に一人で騒いでました(笑)原曲が約4分半なのに対し、こちらはプログ・メタルらしく6分強もある。良いね良いね!イントロはアコースティック・ギターのソロで始まる。これだけでもう私は幸せ。テンポを徐々に上げたらドラムのフィルインで突入、「ロリータ!」の力強いユニゾンが超印象的なコーラスで幕開け。うぉーカッコイイよー!そして、ギターが邪悪に吼えて変調→え!?こ・れ・は(笑)!?どこの夢劇場さんですかー!?からのスーパーめいてぃんタイム!うぉぉおおおおおおおお!めいてぃーん!!と1分も経たずに色々壊れるテンションの上がりっぷりですよ。いやホント最高。3:55~のギターソロはメロディアスで抑揚の効いた展開でとにかく聴かせる。いやーホント土方先生マジグッジョブ!(本日三回目)その後のCメロでベロベロとウネリ捲くるベースラインがこれまた素敵で堪らん!最後の最後もスーパーめいてぃんタイムで堪らん!背後で妖しく煽る夢劇場ばりのシンセも滅茶苦茶良い!かくして完全燃焼で私はフィナーレ「約束」を迎えることになったんだ(ぇ

~あの日交わした『約束』~

 本作のフィナーレを飾るタイトルトラック#12「約束」は本当に感動的な出来栄えだ。儚い輝きを纏った叙情的なミディアム・バラードで、ライヴで観る度に早く音盤で聴きたいと強く想わせてくれた。いざ音盤で聴いてみると、ライヴではあまり聴こえなかったアコースティック・ギターが全編に渡って良いアクセントになっていることに気付く。それは女子流ちゃんが未来へ向かって旅立つかの様で。本作はロックの他に特にこのアコースティックな質感を取り込んでいる。本作が非常にバランス良く纏っている要因なのかもしれない。ウィンドチャイムとアトモス系の淡い導入部からアコースティック・ギターの刻みとヴォーカルのサンプリングが鳴るイントロがもう好き過ぎて涙腺の崩壊が始まる。歌に関してはやはり本作の特徴に当て嵌まって、あまりユニゾンパートがない。しかし、それが大正解と思わせられる。コーラス・パートは5人のユニゾンで始まり、最年長のべーやま隊長からあぁちゃん→めいてぃん→ゆりちゃん→ひーちゃんへと一人ひとりが伝え繋ぎ、最後にユニゾンでキメ!この歌割り考えた人マジグッジョブ!ライヴだと更にトライアングルを形成していくから視覚的にも感動する。ツーコーラス後3:12~のインストパートは幻想的で切ない調べで始まり、叙情的なギターソロからツインリードのハモリへと展開し涙腺が壊れる。マジでグッジョブ土方先生!(本日四回目)しかし、一番の聴き所はなんとも切ない余韻を与えるアウトロの叙情的なギターソロで、ライヴで聴く度このアレンジを考えた松井先生グッジョブだなぁと何度も唸る。そして、味わい深い良いソロを弾く土方先生もマジグッジョブだなぁ(本日五回目)。いや、リリックもメロも考えた人もグッジョブだし、みんなグッジョブだな!こりゃチーム女子流の奇跡の結晶だよ。

 と言う訳で本作の表題曲#12「約束」は端的に言って傑作であり名曲である!と言い切りたい所だが、それだけで片付けることは出来ない凄まじい強度を誇るんだ。数あった候補の中で、何故本作のタイトルが『約束』なのか?そして何故「約束」がこの位置にあるのか?そうやって掘り進めて行く事で、#02「Bad Flower」の項で先述した作品構成に視る仕掛け辿り着く。

 まずは「約束」の意味を探るのではなく、「約束」という行為にフォーカスを当ててみる。約束とは一人ではなく、他の誰かとするもの。つまり、二人以上の人間が居て初めて成り立つ行為、ということは考えるまでもなく極当たり前のことだ。これを前提としてリリックの内容を汲み取ると、遠く離れた友達同士か或いは友達以上恋人未満の男女のお話なのだろう。リリックの世界観に関してはとりあえず特に考察する様なものはない。これだけでは幻想は視えない。では、リリックの主人公を東京女子流に置き換えた場合はどうか?というのをやってみる。さぁ、幻想を始めましょう。

 約束は前述した様に普通は相手が存在して成立するものだが、一人でも成立する例外が存在する。その例外とは自分の中のもう一人の自分という存在との約束、といった妄想的な形式で成立する。もう一人の自分とは多種多様にあるが、東京女子流に関してはデビューした頃の自分、つまり過去の自分となる。何故過去の彼女たちに当て嵌められるかの根拠は作品構成に視る仕掛けによる。#02「Bad Flower」の項と同様に本作『約束』の#12「約束」の位置に重なる存在を探すと、偶然にしては出来過ぎている1st『鼓動の秘密』の「キラリ☆」という楽曲が重なる。ここで「キラリ☆」の補足をしておこう。イノセントな名曲「キラリ☆」は彼女たちのデビュー曲で、東京女子流の未来への道標が描かれた全てが始まった楽曲。そこにはまだまだ未熟ながら確かな「決意」が込められている(以上補足でした)。また、2nd『Limited addiction』の「追憶」も重なる存在だ。「キラリ☆」「追憶」「約束」これらの楽曲に共通することは、NEXT女子流への決意表明の意思が込められているということ。これによって、東京女子流の作品は「Intro」と「Outro」の二次元的な仕掛けだけでなく、三次元的な繋がりも強いという仕掛けが分かった訳です。さて、それでは~あの日交わした『約束』~とは何なのか、「追憶」のフィルター越しに見ていきましょう。まずは「キラリ☆」のワンコーラスのリリックから以下引用。

≪そうさ 僕達は どんな夢も 叶えられるさ≫
≪この空は 遙か彼方の 未来にいる 君の元へ繋がってるよ≫
≪なにも 迷わない 今信じてる 確かな希望≫
≪溢れ出す その想いキラリ いつまでも光を放つから≫
≪物語はここから始まる≫


過去の彼女たちが未来(“今”)の彼女たちへ向けた約束。そんな彼女たちは昨年12月に日本武道館単独公演という一つの夢を叶える事が出来た。しかし、活動を重ねれば駆け出した頃には無かった重圧を徐々に感じていくことになる。#12「約束」のブリッジにこうある。

≪自分でもなんだか 分からない何かに≫
≪いつか押し潰されそうで≫
≪今すぐ君に会いたい≫


あの頃とは違う“今”の彼女たち内面を汲み取ったいいリリックだと思う。また、ブリッジに続くワンコーラスでは駆け出した頃を「追憶」してみたりもしている。しかし、ちゃんと前を向いている。よく出来てるよ。そして、ツーコーラスでは過去の約束を受け取った上で

≪夢とか未来を目指して≫
≪走り出すよ迷わずに≫
≪もう一度ここから僕達の旅が始まる≫
≪ねぇ きっと忘れないで≫
≪そう ほら 大事なことさ≫
≪そっと君がくれたもの≫
≪まぶしい約束≫


と過去の彼女たちへちゃんと返している。マジで泣かせるよ。。。イノセンスを継承しているし、そこには夢も希望も、そう幻想だって在るんだよ。もはや偶然とは思えない強い結び付きは改めて「キラリ☆」の価値を高めたと共に、#12「約束」を名曲たらしめる強い説得力を持っている。

~初心忘れるべからず~

 さて、お話も大詰めです。本作のコンセプト「決意」そして「約束」のアレゴリーとは~初心忘れるべからず~という事なのだろう。これは“今”の東京女子流に対してであるし、また本作を聴いた私たちに対するメッセージだ。そこには前作の痛烈さは無く、とても愛情に溢れている。彼女たちは昨年、日本武道館単独公演というひとつの大きな山場を越えた。最年少記録も樹立した訳だが、それらは全てもう過去のこと。大切なのはこれからどうするのかということ。今もう一度あの頃のまぶしい約束「キラリ☆」を「追憶」しつつ、決意新たに前に踏み出していこう、と言うのが本作『約束』に込められたトータルコンセプトと見ている。TRFカバー#09「Overnight Sensation ~時代はあなたに委ねてる~」も単にアルバムに組み込まれたのではなく、「キラリ☆」の彼女たちから「未来はあなたたちに託したよ!」とエールを送っているのだろう、と思うとなんとも幻想的ではないか。余談ではあるが、#12「約束」はスタッフから女子流ちゃんへ贈った楽曲という物語がある。なるほど…。私の妄想は正解ではないが、大きくは外れていないだろう。やはり、女子流ちゃんには幻想があるよ。

~NEXT女子流の予感~

 感動的過ぎるフィナーレの後には様式美に従って#13「Outro」で本作の幕は下りる。で、これまでの仕掛け通りであれば「Outro」は次の作品への橋渡しであると同時に、NEXT女子流の作風を予感させるもの、と予想がつく。中身は4つ打ちのクラブ・ミュージックそのもので、今までの東京女子流には無い雰囲気だ。ここからどんな楽曲が生まれるのか楽しみは尽きない。

 #14と#15はボーナストラックで#15のリミックスは通常版のみ収録。8分もある松井先生の趣味全開でベースラインが際立って良い感じ。他BD付きやDVD付きもあって、当分の間は『約束』を楽しみ尽くせそうだ(全形態買った人)いやぁ、本当に最高傑作だ。一言で片付ければそれで済む話なんだけど、結局ここまで書いてしまったなぁ。それだけインスピレーションを刺激する傑作だったってこと。2013年が始まってまだ1ヶ月しか経っていないが、早くも音のアルカディアの誕生ですよ。これは2連覇も見えたな!いやぁ、めでたい!実にめでたいよ!

年間ベストを書いた時点で燃え尽きる、と言うのが恒例のごきげんよう竜美です。
絶賛サボってますが、今年はこんなペースでやってくつもりなので一つ宜しくお願いしますね。
冬コミの戦利品で一番心を持っていかれたのは結局『ミニロボベータ』くらいだったかな。
圧倒的に面白かった!これについてはどこかで記事を投下したいなぁと思ってます(ただし願望

さて1月はほぼアイドル月間でしたって事で一つ投下。
最近娘。の52枚目のシングル『Help me!!』がリリースされた訳ですが、これとミレニアムタイトルの『One・Two・Three』をマッシュアップした結果が滅茶苦茶カッコイイという件。



エレクトロな2曲は元々相性が良さそうだが、実際にマッシュアップされると『One・Two・Three』がEDM化してカッコイイのなんの。娘。の123は特に好きだったからこれは衝撃でした。とはいえ、こういうのは予備知識があった方が楽しめるので、それぞれ原曲を貼っておきましょう。





やっぱ、原曲の方が良いかもしれない(ぉぃ

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竜美 悠(You Tatsumi)
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